シャールと佰物語・教科書

シャール「教科書に落書きしたりは」
たちき「あんまりしなかった」
シャール「教科書に蛍光ペンで線引いたりは」
たちき「あんまりしなかった、はず」
シャール「重要なページを折ったりは」
たちき「教科書に限らず、基本的に本に折り目を付けない派です」
シャール「たちきってそういうとこ几帳面よね」
たちき「いや〜、今思えば、もっといろいろ書き込んでも良かったと思うよ。ノートはノート、教科書には教科書の使い方や書き込み方があったかなって。ちょっとしたメモとか」
シャール「人それぞれだけど、そのあたりで勉強できるかできないかがわかるのかもね」
たちき「ちなみに教科書は取っておく派なので、実家にはいくつか残ってるはず」
シャール「取っといてどうするのよ」
たちき「さあ? 特に意味はないけど、なんとなく」

シャールと佰物語・席替え

たちき「席替えには一つエピソードがあるんだけどさ。長くなるかもだけど語っていいかな」
シャール「あら珍しい。たちきから言い出すなんて。いいわよ、聞こうじゃない」
たちき「まず前提として、席替えっていうのをどれくらいの頻度でやるかなんだけど」
シャール「そう言われると……どうなの?」
たちき「うちの小学校中学校の場合は、日直が一巡したら、かな。たいてい隣り合った男子女子二人一組で日直やるから、三十数人のクラスなら約四週間、つまりだいたい一ヶ月弱で席替えするから、一年で10回くらいは席替えがある」
シャール「なるほど。結構あるのね」
たちき「だから、隣が同じ女の子になる確率も低いわけじゃないけどそんなに高いわけじゃなくて。なのに中三の時に、クラスのすごい可愛い女の子と二連続でお隣りになって」
シャール「そのまま付き合ったと」
たちき「なわけないでしょ。中三の頃なんて、恋人がいるのは一部のリア充だけだよ。僕は物静かな文学派だったんだから」
シャール「それはさておき、エピソードはそれだけ?」
たちき「いや、まだ続きが。二連続でお隣りになったあともなんやかんやクジ運があったのか、一年で四回かもしかしたら五回くらいお隣りになった」
シャール「そこまでくるとなかなか運命的な確率じゃない。やっぱりお付き合いに発展……」
たちき「しなかったよ。その子には彼氏いたし。ちなみにその子は、一週間前の『髪型』で話題にした女の子なんだけどさ。髪の色もだけど、眼鏡も耳にかけるとこがピンクだったり、オシャレな子だった。私服姿は見たことないけど。僕みたいな引きこもり予備軍にも普通に接してくれるいい子でした」
シャール「ベタ褒めね。ていうかべた惚れ?」
たちき「うーん、難しいとこかな。当時の僕は一応他に好きな子もいたし、彼氏のいる女の子は対象外だったし、そもそも僕が付き合えるような子じゃなかったから、惚れてるとかじゃなかったかも。向こうも僕のことは普通のクラスメイトTくらいにしか思ってなかっただろうし」
シャール「ただ単に、何回も隣になれて嬉しかったっていうエピソードなわけ?」
たちき「まあそうなんだけど、あと一つ印象深いエピソードがあって」
シャール「もったいぶらずに言いなさいよ。それともいつもみたいにごまかして逃げるの?」
たちき「家庭科の授業だったと思うんだけど」
シャール「あ、今回は言うんだ」
たちき「服を作るのに袖っていうか腕の長さをメジャーで測るんだけどさ。自分じゃ測れないから友達同士とかで測るよね」
シャール「それに、多分だけど同性でやるんじゃない? まさかだけどその子の肩から肘、肘から手首までを測ったっていう話に……」
たちき「そのまさかなんだけど」
シャール「え〜、それってセクハラ……ってほどじゃないにしてもどうなの。たちきから『測ろうか』っていったの?」
たちき「いや、先生の説明があったあとその子が『じゃあ、はい』って言って右腕をこっちに伸ばしてきた。内心、えっ、て思ったけど、ちゃんと測りましたよ」
シャール「ドキドキね」
たちき「ドキドキだったよまじで。すべすべだったし。しかもクラス内にその子の彼氏もいるから。その様子を見られてたかはわからないけど」
シャール「あとで校舎裏に呼び出されたり」
たちき「なかったけど。まあ、そういうわけでその子にはなんとも思われてなかったんだろうけど、席替えで何回も隣になれてドキドキエピソードもあって嬉しかったっていうお話です」
シャール「他の学年の時は?」
たちき「ないこともないけど、さすがに今日は語りすぎたので以下略で」

帰宅なう

まだ降ってないようで、傘を使わずにすみました。


しかし、降ってないならスーパーへ寄ってくればよかったといまさら思ったり。一応今夜食べるものはあったから寄らなかったですけど、普段は日曜にがっつり買い込む派なので。


……今からスーパーまで買い物行こうかしら。傘もって歩きで。

シャールと佰物語・授業

シャール「たちきは授業中に手を挙げる派?」
たちき「どうだろう。みんな挙げてれば多分挙げないし、誰も挙げてなければ挙げるかも」
シャール「あまのじゃくなのは昔からなのね」
たちき「いや、そういうんじゃないし」
シャール「じゃあ、誰もわからない問題にあえて答える優越感?」
たちき「違います。それを答えないと授業が進まないような問いに答えることで、授業を円滑に進めてさりげなく先生を助けようという……」
シャール「先生からしたらありがたいかもだけど、計算高くてちょっと嫌な生徒かもね」
たちき「なんでー? 空気読んでるんですよ。内申もがっぽがっぽですよ」
シャール「そんな見え見えの挙手じゃ内申上がらないでしょ。ちなみに授業中に寝たことは?」
たちき「小学校中学校はなかったはずだけど、高校や大学は結構寝落ちしてました。あれってやっぱり先生からは見えてるのかな」
シャール「見えてるらしいわよ」
たちき「まじですか。授業中に寝るとか、今思うと先生に申し訳ない感でいっぱいです」

シャールと佰物語・屋上

たちき「屋上についてって言われてもさ。普通の学校は屋上って生徒の立入禁止なんだよね」
シャール「そうなの? 屋上でお昼ご飯食べたり、屋上から校庭を見下ろしたりするのって、よく見かけるけど。ゲームとかアニメとかで」
たちき「うん、つまりそういうことなんだよ。そういうのは二次元だけで、リアルにはなかなかないんだよ」
シャール「そうなんだ。屋上イベントって、学園ものの必須イベントだと思ってた。じゃあ屋上に一回も行ったことないの?」
たちき「いや、あくまで生徒の勝手な立ち入りが禁止されてるだけで、例えば理科や社会の授業の一環で先生とクラス全員とで屋上に行った、とかはあるよ。あれがなんとか山で、あっちに県庁が、みたいな」
シャール「なるほど。……で、ほんとはどうなのよ。こっそり屋上で逢い引きしたり」
たちき「逢い引きて。そんなのないよ」
シャール「なによ、つまんないわね。せっかく屋上があるんだから、イベントの一つ二つおこしなさいよ」
たちき「起きないからイベントっていうんです。あ、そういえば保育園は屋上にプールがあったのを今思い出した」
シャール「珍しい造りね。都会ならまだしも、こんな田舎にそんな保育園があるなんて」
たちき「だよね。そう考えると小中高の屋上も、もっと有効利用してもいい気がするよね」
シャール「たちきが屋上に何か作るとしたら、何を造る?」
たちき「やっぱり、ロマンチックな庭園かな。ベンチたくさん置いて、ゆっくりできる場所。透明な屋根と壁があって、雨が降っても寒くなっても使えるセントラルヒーティング完備のやつ」
シャール「なんでいきなりSFチックな話になるのよ。もう少し現実的なものを期待していたのに」
たちき「でも夢があっていいでしょ」
シャール「まあね。たちきらしいわ」

よくわからないのですが、電車が遅れている?

ような、遅れているというか、点検のため止まっているというか?
駅員さんが慌ただしく動いてますが、横で話を聞いているとこのままホームで待っていても電車が来ないのでは?(¨;)


目の前で両毛線が一本行ってしまいましたが、こういう時のお約束、両毛線がないなら上越線吾妻線に乗ればいいじゃないということで、無事に動き出しました。


……と思ったら八高線からの接続待ちで動くまでもう少しかかるようです。

シャールと佰物語・青春

シャール「なんか見覚えのある単語がきちゃったけど、まさか」
たちき「『青春』という言葉の語源について。春っていうのは、四方でいうと東で色でいうと青だから青春なんですよ。ついでにいうと、東の霊獣は青竜で五行は木なんですが、そこはまあ今は関係ありません」
シャール「やっぱりその話題なのね。約二ヶ月前に書いた春のお話と同じじゃない」
たちき「実はアレがここまでの伏線だったんですよ。やっと伏線回収できました」
シャール「偶然でしょ。ていうかそんな語源とかはどうでもよくて、学生時代の青春のお話は何かないの?」
たちき「甘酸っぱいやつ? そうは言われても具体的な青春ストーリーなんてなかなか」
シャール「別に恋に限らなくても、友情やちょっとした学園生活の中の出来事でもいいけど」
たちき「あ〜、なるほど。となると、あえて恋愛イベント以外でザ青春みたいな出来事…………」
シャール「何よその間は。何もないってことはないでしょ? それともたくさんあって選べないとか」
たちき「……シャール、青春ってね。一つ一つのイベントや出来事じゃなくて、青春時代の毎日が、青春なんだよ」
シャール「何言い出すのよ急に。ネタがないからっていい話風にまとめに入ったけど、結局なんにもないってこと?」
たちき「いやー、青春とは何々である、みたいなキャッチコピー的にまとめようと思ったけど、難しいね」
シャール「やっぱり逃げたんじゃない」
たちき「まあ、昔も今も、たちき君16歳はずっと青春していくよ」
シャール「どんな締め方よ……」