シャールと佰物語・青春

シャール「なんか見覚えのある単語がきちゃったけど、まさか」
たちき「『青春』という言葉の語源について。春っていうのは、四方でいうと東で色でいうと青だから青春なんですよ。ついでにいうと、東の霊獣は青竜で五行は木なんですが、そこはまあ今は関係ありません」
シャール「やっぱりその話題なのね。約二ヶ月前に書いた春のお話と同じじゃない」
たちき「実はアレがここまでの伏線だったんですよ。やっと伏線回収できました」
シャール「偶然でしょ。ていうかそんな語源とかはどうでもよくて、学生時代の青春のお話は何かないの?」
たちき「甘酸っぱいやつ? そうは言われても具体的な青春ストーリーなんてなかなか」
シャール「別に恋に限らなくても、友情やちょっとした学園生活の中の出来事でもいいけど」
たちき「あ〜、なるほど。となると、あえて恋愛イベント以外でザ青春みたいな出来事…………」
シャール「何よその間は。何もないってことはないでしょ? それともたくさんあって選べないとか」
たちき「……シャール、青春ってね。一つ一つのイベントや出来事じゃなくて、青春時代の毎日が、青春なんだよ」
シャール「何言い出すのよ急に。ネタがないからっていい話風にまとめに入ったけど、結局なんにもないってこと?」
たちき「いやー、青春とは何々である、みたいなキャッチコピー的にまとめようと思ったけど、難しいね」
シャール「やっぱり逃げたんじゃない」
たちき「まあ、昔も今も、たちき君16歳はずっと青春していくよ」
シャール「どんな締め方よ……」