シャールとバーチャロン21

シャール「少し前の話だけど、ネットでバーチャロン女子の話題があったのは知ってる?」
たちき「知ってます知ってます。昔ゲーセン行ってバーチャロンやっていたっていう女の子の話ですよね」
シャール「たちきの周りにはバーチャロン女子はいた?」
たちき「バーチャロン女子というか、ゲーセンで知り合った年上のお姉さんが格ゲーやらクレーンゲームやらゲーム好きな方で、その人がバーチャロンもやっていた……くらいですね」
シャール「あー、ワタシも覚えてるかも。そのあとゲーム好きが高じてゲーセンで働き始めたあのお姉さんね」
たちき「そうです。特にサイキックフォースでよく対戦しましたね。でもバーチャロンで対戦や共闘した覚えがないんですよ」
シャール「共闘ってことはフォースのことだよね?」
たちき「その方は青いBHに乗ってました」
シャール「文字通りブルーハートだ」
たちき「あのゲーセンもなくなってしまいましたし、今はどうしているかわかりませんが貴重なゲーセン仲間の女子メンバーでしたね」
シャール「ちなみに連絡先は知らないの?」
たちき「バーチャロンサイキックフォースが流行っていた時代ですよ。あの頃はまだ携帯電話を持ってなかったですし」
シャール「でもたちきのアドレス帳に……」
たちき「ちょ、勝手に見ないで! って、あれ? あのお姉さんのアドレスと番号がある?」
シャール「フォースの頃はたちきも携帯電話持ってたんじゃない?」
たちき「微妙な時期ですね」
シャール「せっかくだから連絡してみるとか」
たちき「いやいやいや、何を話せばいいかもわかりませんし」
シャール「『最近おすすめのゲームあります?』とか『一緒にスプラやりましょう』とか」
たちき「数年ぶりのゲーム仲間との再会ならそんな会話もありかもですけど、数十年ぶりの連絡でその会話から入るのはおかしくないですか。というか僕はスプラやってませんし……」
シャール「そして久しぶりのバーチャロントークバーチャロンをやりたくなると」
たちき「まだあのゲーセンにあるんでしょうか。通ったら寄ってみましょう」