シャールとカラオケ3

たちき「中学の時のカラオケは結局その一回だけで、次は高校の時のカラオケのお話です」
シャール「中学の時のカラオケから始まる淡い恋バナとかは……」
たちき「そういうのはないです」
シャール「高校は男子校でしたよね。カラオケから始まる濃い恋バナとかは……」
たちき「あるはずないじゃないですか。何を期待しているんですか」
シャール「近隣の女子高との合同カラオケとかですけど、たちきこそ私が何を期待したと思ったのですか?」
たちき「くっ、ずるい聞き方を……」
シャール「話が進まないから早く話してくださいな」
たちき「シャールが余計なこと言い始めたんですよ! こほん。高校の時のカラオケはクラスや部活仲間とではなく高校で知り合った友達と行きました」
シャール「オタク仲間と行ったんですね」
たちき「そういうことです」
シャール「ということはみんなアニソンゲーソンキャラソンにボカロまでを熱唱していたんですね」
たちき「そういうことです……と言いたいとこですが、当時は今ほど曲が充実してなかったんです。だから主にアニメのOPとEDが中心でした。あとはゲームの主題歌とか」
シャール「具体的には?」
たちき「それを言うと年齢バレに繋がるのでちょっと……」
シャール「わかりますけど、でもカラオケについて語るのに曲名を一曲も出さずに語れると思ってるのですか」
たちき「それを言われるとまあ確かに、何を歌ったとか持ち歌とか十八番(おはこ)とか語りたい気はしますが」
シャール「うまいことぼかしながらでいいんですよ。16歳のあの頃、みたいな感じで」
たちき「わかりました。次回以降はだんだん曲名も紹介しながら語りましょう。今日は高校の時のカラオケのエピソードについて」
シャール「カラオケから始まる恋バナ……」
たちき「話がループしてるじゃないですか。そんなことよりオタク仲間と楽しんだカラオケのお話ですよ」
シャール「何人くらいでいったんですか?」
たちき「全員の都合があったわけじゃなかったから……それでも6人は超えていたはず。中にはカラオケ初めてというメンバーもいました」
シャール「たちきは?」
たちき「中学の時に一回でも行っていたから経験者側でした。しかもその時に行ったカラオケは中学の時に行ったのと同じお店だったので僕が案内しながら行った……んだったかな」
シャール「なぜそこがうろ覚えなんですか」
たちき「あんまり覚えてないんですよね」
シャール「経験者ならたちきが受付したりしたのでは?」
たちき「……覚えてないんですよね」
シャール「じゃあ高校時代のカラオケエピソードで何を語るんですか」
たちき「…………リモコンで曲を入力する時、4桁押してセットしてからさらに2桁押して送信、とか?」
シャール「なんですか、その謎システム」
たちき「うろ覚えですけどそんな入力方法だから初心者組がうまく入力できなくて『あれ? 俺の曲は?』みたいになってた覚えがあります」
シャール「そこはちゃんと教えてあげるとこでは」
たちき「教えましたけど、今思い返すと謎なシステムですね。だってこれだとアーティストが最大1万人、1人辺り最大100曲までの登録ってことですよね」
シャール「100曲も登録されてるアーティストはいたのですか?」
たちき「わかりませんけど、アニメ関連だと1曲しか登録がないアーティストさんは少なくないのではと思います」