シャールの作品タイトル

たちき「日常いちゃいちゃ系の小説を読んでいて思ったんですけど」
シャール「なんです?」
たちき「タイトルで内容が一目瞭然なのはわかりやすいですよね」
シャール「長めのタイトルで作品内容を表現してるんですよね」
たちき「インパクト勝負というか、タイトルからしてすでに面白いとかだとそれだけで手を伸ばしちゃいます」
シャール「まずは手に取ってもらわないとですから、タイトルやイラストで興味をひくのは重要ですよね。……ふむ、なるほど」
たちき「何がなるほどなんです?」
シャール「たちき、今日は大喜利をします」
たちき「いきなり何を言い出すんですか!」
シャール「内容はズバリ、私たちの関係についてです」
たちき「いやまだ大喜利やるって言ってませんけど!?」
シャール「たちきの16歳の誕生日に突然現れた記憶喪失の可愛い妖精さんと始まる日常、という作品があるとしたらそのタイトルは?」
たちき「なんか強引に始まってるし自分で可愛い妖精さんとか言ってますが……」
シャール「ほらほら、どうぞ」
たちき「『僕の誕生日に部屋に現れた可愛い妖精さんのお話』」
シャール「あまりにもシンプルかつそのまますぎます。もう一声」
たちき「『僕の16歳の誕生日に突然現れた記憶喪失の可愛い妖精さんと始まる日常』」
シャール「さっき私が言った内容そのまんまじゃないですか。横着しないでもっと考えてください」
たちき「じゃあ『僕にしか見えない妖精さんが僕にだけ可愛い』」
シャール「わかりやすいですけどありきたりすぎませんか? もう少し詳しく」
たちき「『誕生日に僕の前に現れた妖精さんとお喋りするのが楽しいから毎日の会話を記録してみた』」
シャール「それってつまりこのブログのことじゃないですか」
たちき「『僕の誕生日に部屋に現れた妖精さん、記憶喪失で行く宛もないとのことでしばらく僕にまとわりつくことになったけど、話してみたらオタク趣味で意気投合した』」
シャール「記憶喪失は本当だしまとわりつくのも否定しませんけど、オタク趣味で意気投合したのは違います。たちきの影響でオタク趣味になってしまったんです」
たちき「記憶喪失だからぐんぐん知識を吸収していったよね。次は方向性を変えて『ある日突然可愛い女の子が現れたけど身長約30cmの妖精さんだったからラブい展開にはならなかった。でもお喋りするのは楽しくて毎日幸せな件』」
シャール「悪かったですね、ラブな展開にならなくて。身長150cmくらいの女の子が現れたほうがよかったですか?」
たちき「まあそうなるとそれはそれで困りますけど。16歳の頃の僕は実家暮らしって設定なので、現れたのが小さいサイズの妖精さんでよかったですよ。しかも僕にしか見えない」
シャール「でもラブな展開にはならないですよ。つーん」
たちき「シャールとお喋りできるだけで充分楽しいし、別にラブな展開にはならなくても問題ないですけど……」
シャール「ふーん、そうですか」
たちき「もしかして、何か怒ってます?」
シャール「別に怒ってませんけど。ラブな展開にならなくてごめんなさいとか思ってませんけど」
たちき「引っ張りますね、それ。まあ僕が冗談半分でさっきみたいなこと言ったから気にしちゃったのかもですけど……えっと、ごめんなさい」
シャール「別に謝ってもらわなくても」
たちき「シャールとお話できて楽しいのは冗談じゃなくて本当ですよ」
シャール「それくらいわかってますけど!」