シャールと自転車77

たちき「『何も考えずに、さあ走り出そう』」
シャール「いきなり何を言ってるんですか」
たちき「今日は久しぶりにサイクリング行けたんですよ」
シャール「前回は2/8でしたっけ。ずいぶんあきましたね」
たちき「サイクリングに行く時は、前日からの天気確認はもちろん、服装・荷物・目的地などをいろいろ考え準備して走り出してるわけです」
シャール「重要ですね」
たちき「しかしですよ。二月後半は休日ぐだぐだしてサイクリング行かないことがありました」
シャール「確かに、天気は悪くないのに気が向かないとか言ってましたね」
たちき「それはつまり、サイクリングになぜ行くのかとかどこに行くのかとかサイクリング&マレットゴルフだと体力もつかなとか、ぶっちゃけ準備がめんどくさいとかいろいろあったわけですが」
シャール「ほんとにぶっちゃけましたね」
たちき「そんなわけで今日は一度原点に返って、特に目的も何もなく準備も最低限でひたすら走ってみようかと思ってサイクリング行ってきました」
シャール「なるほど。それで冒頭の謎セリフなんですね。一応聞きますが、今日はどこまで行ったんですか」
たちき「どこまでというか、今日はゆっくりでいいから余力を残してマレットゴルフまで行ってみようかなとか思いまして」
シャール「サイクリング&マレットしてきたんですか?」
たちき「いや、出発がそこまで早くないからマレットまで行けてもマレットゴルフはしないつもりでした。しかし、今日は降水確率30パーセント。午後からは雲が増えてきて降りそうになったので途中で引き返しました」
シャール「それは残念でしたね」
たちき「スタート時点で11度、晴れ、無風。途中で13度、曇り、微風と悪くない天気で、約三時間のサイクリングでした。ちなみに帰ってきて少ししたらパラっと雨が降ったようです。セーフでした」
シャール「危なかったですね」
たちき「服装は、長袖重ね着に春コートでしたが、コートは途中で脱ぎました。3月で12度の晴れであればコート着なくても大丈夫そうです。ただし、曇ったり風が吹いたりすると少し寒いので、着なくても持っていたほうがいいかもですね」
シャール「他の防寒具はどうですか?」
たちき「マフラーも手袋も耳当てもなくて大丈夫でした」
シャール「では三月はサイクリングたくさん行けそうですね」
たちき「行きたいです」
シャール「それはそれとして、冒頭のようなキャッチコピーをもっと考えてください」
たちき「いきなり何を言ってるの?」
シャール「サイクリングしたくなるような、キャッチーな感じでお願いします」
たちき「どんな無茶ぶりですか」
シャール「作家のたちきではなく、今日はコピーライターたちきということで」
たちき「では……。『どこまでも駆ける、この自転車で』」
シャール「なんか聞き覚えありますけど、何かの歌詞のパクリじゃないですよね」
たちき「ぎくっ。す、すみません。じゃあ『今、走り出す。未知の道へ』」
シャール「ダジャレですか」
たちき「『僕は漕ぐ。ただひたすら前へ』」
シャール「もう一声」
たちき「『サイクリングの先にあるモノを見つけに行こう』」
シャール「探訪型サイクリングのキャッチコピーですね」
たちき「『僕と自転車のサイクルデイズ』『自転車に乗る。そして風とひとつになる』」
シャール「何かの作品のタイトル風ですね。今日はこのくらいで良いです」
たちき「またいつかやるんですか?」
シャール「日頃から考えといてくださいね」