シャールとボウリング5

シャール「遠い目してないで帰ってきて〜」
たちき「(ぼへ〜)」
シャール「重症だわ。今日のトークは中止かしら」
たちき「いややりますけどね」
シャール「ならさっさと始めるよ」
たちき「何から話しましょう」
シャール「昨日3ゲームって言ってたけど、毎回3ゲーム投げてたの?」
たちき「あ〜、大学一年二年の頃は多分、基本2ゲームでした」
シャール「それはなんで?」
たちき「なんででしょうね。なんとなくそういう流れだったとしか言えません。あとは2ゲームやって貸し靴代入れると1000円超えるから手頃なんじゃないですか」
シャール「そっか。ボウリングといえば毎回靴も必要だしね。マイシューズとか持ってなかったの?」
たちき「だいぶあとになってからなので、それは後ほど。話を戻して……大学三年になった頃、つまり前回話したサークルを作った頃は、1回3ゲームが基本になってました」
シャール「それも何か理由が?」
たちき「貸し靴代込みの3ゲームパックで受付してたので。お手軽価格です」
シャール「なるほど。わかりやすい理由があったんだ」
たちき「2ゲームじゃ物足りなくなってた頃だったので、3ゲームパックにはかなりお世話になりました」
シャール「じゃあそのあとはずっと毎回3ゲーム?」
たちき「いえ、いつの頃からか……6ゲームがデフォルトになりました」
シャール「それはまたなかなか」
たちき「とあるボウリング場が6ゲームパックやら投げ放題パックやら、迷走してた時期ですね。ちょこちょこプラン変えるのはやめてもらいたいですが。そういえば投げ放題パック目当てに朝8時までに受付をしようと早起きして集まった覚えも」
シャール「昔のたちきは若かったのね」
たちき「若かりし16歳の頃ですね。今はもう体力が追いつかないかと」
シャール「今はボウリングやってないって言ってたけど、なんで?」
たちき「順番にいきましょう。大学三年でボウリングサークルを作って最低月一回か数回投げていて正式メンバーは3人から増えないまでもちょいちょいゲストも参加して楽しくゆるくボウリングをしていて……」
シャール「ストップ。途中で割り込みの質問だけど、サークルの代表は決まってたの?」
たちき「なかなかいい質問ですね。ではひとつ、うちのサークルのルールを公開しましょう」
シャール「いや、ルールじゃなくてわたしが知りたいのは代表……」
たちき「スコアが200を超えたら、部長交代です」
シャール「……え?」
たちき「いや、最初に暫定で部長はいたんですよ。ちなみに僕じゃないです。でも実力の世界でしょってことで、ならスコアで決めようじゃないかと」
シャール「部長決め大会があった?」
たちき「というか、毎回が大会です。ちなみに部長が受付をする自分達ルール」
シャール「雑用じゃないですか。そんなに200がぽんぽん出るんですか?」
たちき「その頃はなかなか出なかったですね。だから部長交代はめったに起こりませんでした。付け加えると、アベレージ100を切ると退部というルールもありました」
シャール「たまに調子悪くて100切ったりしない?」
たちき「そういう時は次のゲームで取り返さないとピンチです」