シャールと佰物語・入学式

たちき「入学式って、驚くほど何も覚えてないんだよね」
シャール「高校の入学式?」
たちき「うーん、高校もだけど、小学校も中学校も。かろうじて大学は、こんな感じだったっていうのを思い出せるんだけど」
シャール「なんでかしら。学校生活で最初の行事だから少しは記憶に残りそうな気もするけど」
たちき「最初の行事だからかもね。他の行事の印象にどんどん上書きされていっちゃうとか。で、涙と感動の卒業式で学校生活を締めくくるわけだから」
シャール「卒業式は覚えてるの?」
たちき「詳しくはまた後日語るとして。でも卒業式はそこそこ覚えてるかも」
シャール「じゃあどんな入学式だったとかじゃなくていいから、理想の入学式を語ってみたら?」
たちき「そう言われてもパッと思いつかないけど。二次元なら、美人または可愛い系の生徒会長が壇上で挨拶していて目と心を奪われるとか」
シャール「……うわあ」
たちき「何その反応!? シャールが理想を語れっていうから」
シャール「いいけどさ。リアルにないシチュエーションに憧れる気持ちはわかるから」
たちき「まあ男子校だから女の子が生徒会長ってのが理想以前の問題なんですけどね」