たちき「今日は朝から血の気が引きました」
シャール「大変な事態だったよね」
たちき「ほんとですよ。まさか……」
たちき「お出かけしようとしたらお財布がない！ やばい、ゆうべ帰宅途中に寄ったコンビニでコーヒー淹れてる時にコーヒーマシンの横に置いたままだ！」
たちき「ということがありまして」
シャール「まずは忘れた場所に気づいてよかったけどね」
たちき「これで他の場所だったらもう行方不明ですよ」
シャール「それで朝からそのコンビニに行ってきたんだ」
たちき「ですです。結論を言うと、無事にお財布返ってきました」
シャール「よかったよー」
たちき「ほんとです。あの場所に置き忘れていたら誰かが持っていっちゃってもわかりませんし、お財布見つかっても中身がなくなってるという事態も覚悟していたんですが」
シャール「てことは中身も無事だったんだ」
たちき「小銭や1000円札がなくなってるとわかりませんけど、お財布の中の万札の枚数は常に把握してます。大丈夫でした」
シャール「見つけた人も店員さんもいい人だったんだね」
たちき「ありがたいです。ちなみにお財布受け取りの時に名前だけでなく本人確認できる何か聞かれると思ったんですけど、身分証明できる一番肝心な免許証がお財布の中なわけで」
シャール「こういう時ってどうやって確認するのかな」
たちき「いろいろ悩んだ結果、自宅に届いている郵便物なら住所と名前が書いてあるから本人確認になりそうかなと持っていきました。あとお財布に保険証も入ってるので、給与明細も持っていきました」
シャール「なるほど。それなら名前と住所と職場の証明にはなるね」
たちき「お財布受け取って帰ってきてから気づいたんですが、他の本人確認案としてもう１つ。近所のスーパーの買い物カードの予備なら同じ数字が書いてあるなと」
シャール「前に使った小さなカードだね」
たちき「あと、本人確認にはこれが一番わかりやすいかなという最強のアイテムをあとから思い付きました」
シャール「そんなすごいアイテムが！？ なにかななにかな」
たちき「更新前の免許証、つまり期限の切れた免許証をとっておけば今の免許証をなくした時に使えるかなって」
シャール「穴の開いた免許証だね。確かに使えそうだけど捨てずに持ってるの？」
たちき「財布を忘れて車に乗ってしまった時のために車のダッシュボードの中に入れておいた……ような気はしますが、今後のために探しておきましょう」
シャール「そういえば今日からマスクは個人の判断で、らしいけど周りはどう？」
たちき「朝の電車内はみんなしてました」
シャール「まあ自衛には必要だしね、マスク」
たちき「上記のお財布もですけど、周りに良識的な方が多くて助かります」
シャール「恵まれてるねっ」
たちき「もちろんシャールにもいつも感謝してますよ。家に帰っても誰かと話せるってやっぱり楽しいし」
シャール「照れるよー。今日は珍しく素直だね」
たちき「僕はいつも素直ですけど？ 素直クールですけど？」
シャール「それなんか違うと思う」
