シャールと雑談90

たちき「今日はいつも通りの金曜だったから特に書くことがなくてですね。何か質問あれば受け付けますが」
シャール「はいはーい。じゃあ火曜に行ったあの場所についてもう少し詳しく聞きたい」
たちき「火曜……ああ、生涯学習センターですね。何から話しましょう」
シャール「じゃあね。入口にいた赤いロボット」
たちき「確か名前はひかるくん、だったかな。入口でみんなをお出迎えしてくれるんです」
シャール「喋ったりしないの?」
たちき「昔は喋ったんですけど、機械が古くなって今は喋れないそうです」
シャール「寂しいね……」
たちき「寂しいです。ひかるくんの正面に立つとどのくらい距離が離れてるかを測ってくれたんですけどね」
シャール「他に、昔からあった設備は?」
たちき「鏡の部屋とか波の進み方、光の進み方はずっと昔からあります」
シャール「シンプルだけどわかりやすい実験だよね」
たちき「電話の歴史も昔からあったかな」
シャール「今の若い子は見たことない古い電話だよ」
たちき「風車も結構昔からあるけど風車の前は空力(?)のエアバスケットボールがあったんです」
シャール「意味がわからないよ」
たちき「宇宙の旅、みたいのは変わらないですね。あとフーコーの振り子
シャール「あれって初動はどうやってるのかな」
たちき「毎朝係員さんが動かしてるんじゃないですか?」
シャール「さて次は、なくなってしまったものとか」
たちき「車の急ブレーキのが一番の楽しみにだったんですけど、いよいよ動かないのか荷物置き場になってました」
シャール「それも寂しいね」
たちき「何回やっても満点が出ないんです。一緒に行った友人はあっさり一発で満点出せるのに」
シャール「それは悔しいね」
たちき「隣にある車の説明も調整中でした。その近くの階段は封鎖されてます」
シャール「こういうご時世だから、入り口は一つにして管理したほうがいいのかもね」
たちき「プラズマは変わらずにありました。あと光の音階」
シャール「あれ凄いよね。どんな仕組みか気になる」
たちき「初めて見た設備は、大きく見える部屋、かな」
シャール「トロンプルイユ?」
たちき「それは科学じゃなくて美術でしょ。あの部屋は……名前は忘れましたけど、錯視を利用したものだったかと」
シャール「トリックアート?」
たちき「それも美術な気がしますけどそうじゃなくて……なんとかの部屋? 名前はあとで調べてみます」
シャール「フライトシミュレータは?」
たちき「そこは数人で盛り上がっていたので今回はパスしました。あとはパラボラアンテナの伝声ではるか向こうのお母さんと喋ってる男の子がいて、お母さんの声は聞こえるのに自分の声が届かなくて『どこー、どうやるのー』と困っていたので、差し出がましいかなとは思いましたけど『ここに立ってここへ喋ってみてね』とアドバイスしてしまいました」
シャール「声かけ事案!?」
たちき「受付の人がフォローしそうならスルーしたんですけど、受付の人が別の家族と話していたみたいだったので。普段なら余計なことは言わないんですが、つい」
シャール「まああれくらいならセーフじゃない?」
たちき「だといいんですけど。そんな感じで1階をぐるっと回ってきました」
シャール「2階は? プラネタリウムやってたんだよね。行かなかったの?」
たちき「行った時にちょうど開演10分前だったから見ようと思ったんですけど、演目がポケモンだったんですよ」
シャール「たちきはポケモンは……」
たちき「ゲームやってないしアニメも見てないのでさっぱりわかりません」
シャール「あらら」
たちき「まあ大人も子供も楽しめる題材だしアリだと思いますよ。ただ僕がプラネタリウム見るならオリジナリティー溢れる演目で見たいです」
シャール「じゃあ次に行くとしたら時間ずらして行かないとだね」
たちき「ですね。夏番組の間にまた行ってみようかなって思います」


シャール「プラネタリウムといえば、たちきの友達の……」
たちき「そうなんですよ。忘れてませんよ。夏の間になんとかしたいですね」
シャール「どっきりを仕掛けるとか!」
たちき「したいですけど空振りしそうだから行くとしたらちゃんと伝える……はず」
シャール「私も楽しみ!」