シャールと雑談91

シャール「さあたちき、行こうよ!」
たちき「どこへですか? 異世界?」
シャール「なに言ってるの、決まってるでしょ。今日は八月の第二土曜だよ!」
たちき「先週も同じようなこと行ってましたね。今日はいったい何が……」
シャール「先週と同じだよ。花火だよ! まさか忘れていないよね」
たちき「え?」
シャール「え? って、ほんとに忘れてたの?」
たちき「いや数日前までは覚えてましたよ。数年ぶりに開催。でも今日は台風来てるし、中止か延期かなって勝手に思ってました」
シャール「それもそっか。一応調べてみた?」
たちき「どれどれ……(検索中)え、やるみたいですね、花火」
シャール「ほらー、じゃあ早く行かないと」
たちき「いや普通に今日もお仕事ですし」
シャール「終わってから行けばいいんじゃない?」
たちき「終わった頃には終わってるかな」
シャール「え-、前は行けたじゃん」
たちき「あの頃は花火まで歩いて行ける距離だったし、六時に仕事終わってすぐ帰って準備して行ってたんですよ」
シャール「今日は?」
たちき「残念ながら無理かなと。雨も少し降ってるみたいだし」
シャール「雨の中の花火もオツなものだよ」
たちき「そうですね。透明なビニール傘で花火を見上げた時もありました。あれは何年前のことか……(遠い目)」
シャール「過去より今。歩きじゃなくて電車で行っても間に合わないの?」
たちき「そうですね……。電車で移動して電車の中から花火を見るとか。一瞬だけど」
シャール「それだ! 電車から花火を見たことは?」
たちき「ないですね。日常的に電車を使うわけではないので」
シャール「車窓から見るだけじゃなくて写真もね」
たちき「撮れるかなあ。ちょっと無理じゃないですか」
シャール「ほらほら、もうすぐ川を渡るよ。北見て、北!」
たちき「………………花火見えなかった」
シャール「見えなかったー(泣)」
たちき「今が八時半だからまだ終わってはないと思うんですよ。ちょうど花火と花火の合間だったのかな」
シャール「それともこういうご時世だから規模を縮小して実施、つまり例年より早めに終わってたとか」
たちき「あー、可能性ありますね」
シャール「数年ぶりの花火、見たかったな。幸い台風はほとんど影響なかったみたいだし」
たちき「朝も帰りも傘使いませんでしたからね。花火はまた来年に期待しましょう」
シャール「花火っていうかたちきが土曜お休みなのを期待したいんだけど」
たちき「ほんとですよね。何年か前はお盆に6連休取れたし、休めなくもないはずなんですけど」
シャール「お仕事もいいけど、もっと私もかまってよね。ぷんぷん」
たちき「じゃあ次のお休みは朝から晩までシャールのしたいことに付き合いましょう」