シャールと自転車74

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たちき「今日はサイクリングに行ってきました」
シャール「今日はなかなかあったかそうな一日でしたね」
たちき「スタート時点で7度、快晴、日中は9度まで上がりました。走り始めは風が少しありましたけど、途中からは微風になったのでまあまあ走りやすい気温でした」
シャール「服装はいつもの装備ですか?」
たちき「長袖重ね着にコート重ね着、さらにズボンの下にハーフパンツ、あとは耳当てと手袋と帽子ですが、途中からは暑くてコートを一枚脱ぎました」
シャール「今日のコースは?」
たちき「一枚目の写真にある通り、一週間前に探索した広瀬川から分水した端気川(はけがわ)の続きです」
シャール「結局そちらを選んだんですね」
たちき「まずは川沿いに南へ。50号を渡ると少し川沿いから離れますが、見失わないようにゆっくり東へ走ります」
シャール「上に見えた線路はなんですか」
たちき「両毛線ですね。そして川と共に右へ曲がり、また川から少し離れてしまうので次の通りで川に戻ったところで『ん?』となりました」
シャール「二枚目の写真、天臺橋の辺りですよね。どうしたんですか?」
たちき「写真だとわかりづらいかもですが、川に水が流れてないんです」
シャール「ほんとです。さっきまで並々と流れてましたよね」
たちき「不思議に思って周りを見渡すと、写真の川のすぐ東にさっきまでの川と思われる水流があります。でもそちらには端気川とは書いてなくて……」
シャール「少し北で分水してるのでは?」
たちき「そう思ったんですけど、この橋の北にある川沿いの道は民家の入口っぽくて入れなそうでした」
シャール「調べた感じだと本勝寺というお寺があってそこで分岐してるようですね」
たちき「なるほど。ここからは水のある川か、水はないけど川の名前がある川か悩んで端気川と書いてある川沿いを下りましたが、しばらくは二本の川が並走してました。そして郵便局があるとこに出ます。さてこのあとはどうしようと悩んで、やっぱり水の流れてる川が本流かなとそちらに行こうとしたらなんと……」
シャール「三枚目の写真、暗渠ですね」
たちき「そうなんです。川が見えなくなっちゃったんです。となるとその先がわからないので、やっぱり端気川と書いてあるほうを下ろうかなとそちらへ。約5分走ったとこで四枚目の写真のとおり、工事のため迂回路へ」
シャール「橋を作ってるんですね」
たちき「橋もですけど、多分新しい道を作ってるんだと思います。そこから約15分で五枚目の写真の大きい道に出ます」
シャール「この道はさすがに渡れませんね」
たちき「すぐ西の信号を渡りました。約10分走ると六枚目の写真の橋があります。これは南から北を撮りました。右奥から走ってきたことになりますが……」
シャール「工事中ですか?」
たちき「です。迂回して大きくて綺麗な道を通りました。近くの信号を渡ってさらに下流へ。約15分走ったらいよいよ川沿いの道がなくてそろそろ行き止まりか……とあきらめた七枚目の写真の場所」
シャール「すぐ東に玉村町の看板がありましたね」
たちき「その看板辺りから南へ。なんとか川沿いの道を発見し進むこと5分。砂利道へ侵入し、奥には雄大な川が見えました」
シャール「八枚目の写真ですね。これ、利根川ですか」
たちき「地図見てないからわからないですけど、多分そうです。端気川は利根川に合流したようです。一枚目の写真から75分のサイクリングでした」
シャール「すべての川は海に繋がっている、そういうことですね」
たちき「なんかかっこよく締めようとしてますけど、さっきの暗渠みたいにどこにいったかわからない川もありますからね?」
シャール「あの暗渠の先も気になります」
たちき「ちなみにこのあとは利根川左岸の小さなサイクリングロードを東へ進んで福島橋、玉村大橋と経由して帰路に着きました」
シャール「天気、体力、時間からするともう少し走れたのでは?」
たちき「そうなんですよね。ちょっと悩んだのですが、今日はここまでで」