シャールとマレットゴルフと創作活動と2

たちき「って、なんか作る方向に誘導されてない? このままキャラクター考えて舞台設定考えて物語まで考えそうな流れなんだけど」
シャール「ちっ、気付かれたか」
たちき「まあ、昨日も言ったけどアリかなとは思うんですよ、マレットゴルフを題材にした作品。ただ、いくつか問題があるんです」
シャール「どんな問題よ」
たちき「まず、昨日言った通り登場人物を女子高生にしたとします。でもマレットゴルフは17時まで、冬場は16時までの営業なんですよ」
シャール「あ、そっか。学校が終わってから放課後の部活としては無理なんだ」
たちき「学生がマレットゴルフやるとしたら土日のみになります。その場合平日の放課後は……」
シャール「部室で喋ってればいいんじゃない? 某キャンプの作品だって、キャンプに行くのは休日でしょ」
たちき「……それもそうだね。でもマレットゴルフ部って無理があるんじゃないの?」
シャール「スタートは同好会でもいいんじゃない? マレットゴルフをまったく知らない女の子が、マレットゴルフ大好きな女の子と出会って楽しさを教わって……そんな二人の出会いから始まった、マレットゴルフを広めたい女の子達の物語」
たちき「よくそんなスラスラ出てくるね。それもうシャールが書いたらいいんじゃない?」
シャール「私はたちきの書いた物語を読みたい派だから」
たちき「どんな派閥かわかんないけど……。でもここでさらに問題」
シャール「まだ何かある?」
たちき「僕もそうだし、マレットゴルフ場を利用してるほとんどの人もそうなんだけどさ。あの場所まで行くのって車なんだよね。でも女子高生を主人公にしたら……」
シャール「あ、そっか。よっぽど近くなら歩きとかでも行けるけど、高校生なら自転車がメインの移動手段か。となると、あんまり遠くからは来れない……」
たちき「原付の高校生はあまり見かけないですし。まあマレットゴルフ場の近くに駅があるという舞台設定にすれば電車もありだけど」
シャール「ちょっと待ってよ。あのマレットゴルフ場って、近くに駅がなかった?」
たちき「……そういえばあった気もしますね。使ったことないからわからないけど」
シャール「次回マレットゴルフ行った時に、駅までどのくらいかかるか歩いてみたら?」
たちき「いいですね。散歩好きとしてはちょっと気になります」
シャール「じゃ、これでたちきの危惧していた問題は解決した?」
たちき「……あれ? いや待って待って。他に問題は……」
シャール「まあまあ、問題があったら都度修正していくから。とりあえず明日からは本格的にキャラクター決めからいこう」
たちき「え、まじで言ってます?」
シャール「まじまじ。さ、まずは『もっと物語を作りたくなるようなキャラクター作成設定アプリ』を起動して……」
たちき「すみません、相変わらずアンドロイド端末持ってないんで無理です」
シャール「じゃあメモ帳でいいよ」