シャールと自転車37

たちき「明日はサイクリング明日はサイクリング明日はサイクリング……」
シャール「さっきから何をぶつぶつ言ってるんですか?」
たちき「だって、八月は結局まともにサイクリング行けなくて、夜のサイクリングが二回だけ、しかも二回とも途中で引き返してきましたし」
シャール「そんなこともありましたね」
たちき「まともなサイクリングは七月のダムドライブの時か、家から出発というサイクリングはなんと六月下旬にしたっきりですよ」
シャール「月四回サイクリング目標とはなんだったのか……。まあ七月八月は暑さと雨で、サイクリングに向かない季節ではありましたよね」
たちき「そしてやっと涼しく(?)なってきた今日この頃。明日は曇りで27度予報。これはサイクリング日和でしょう」
シャール「確かにそうですね。むしろ明日を逃したら次はいついけるんでしょうか」
たちき「だから明日はサイクリングに行けるように、自分に暗示をかけていたのです」
シャール「それって、暗示をかけないとサイクリングに行かないっていうくらい意志が弱いってことですよね」
たちき「ぎくっ」
シャール「朝起きて二度寝したり、結局家から出ないでゲームしたり」
たちき「ぎくぎくっ」
シャール「まあたちきクオリティですしね」
たちき「いやいやいや、ちゃんと行きますよ。ええ、行きますとも」
シャール「宣言したことで余計あやしさが増しました」
たちき「どうしろと!?」
シャール「目的地を決めておいたほうがいいんじゃないですか」
たちき「なんとなくは決まってます。とりあえず南へ、からの東へ」
シャール「漠然としてますね」
たちき「走り出しさえすればなんとかなるんですよ。意志の弱さはスタートできるかどうかなんで」
シャール「やっぱり意志弱いんじゃないですか」
たちき「しまった、墓穴った。ただ、明日の曇りという天気予報は、夜から雨になりそうで微妙なんですよね」
シャール「夜までサイクリングするつもりですか?」
たちき「いや、サイクリングするなら9時から15時の間で2〜3時間くらいの予定ですけど」
シャール「ならいいじゃないですか。明日の朝、たちきがサイクリングに行くかどうか楽しみにしてます」
たちき「だだだ大丈夫ですよですよ」