シャールとゲートボール3

たちき「自分の打ったボールが他のボールに当たった場合は、そのボールを間接的に動かすことができます」
シャール「どういうこと?」
たちき「ボールが当たったら、自分のボールではなく当たったボールをまずは拾います。そして自分のボールを踏みます。右利きの方はだいたい左足で踏むのが一般的です。そして拾ったボールを踏んだボールの小指側、つまり左側にくっつけるように置きます。自分のボールは完全に踏んで動かないように固定し、くっつけたボールは半分くらい踏む感じですね」
シャール「足の下に二つのボールを……慣れないと難しそうだね」
たちき「その状態で自分のボールの右側を打ちます。そうすると、自分のボールの左に置いたボールに力が伝わって転がっていきます」
シャール「ちゃんとくっつけないとうまく転がらなそう」
たちき「これも慣れないと少し難しいです」
シャール「でもそれ、なんの意味があるの?」
たちき「ゲートボールは自分達のチームが上がるのはもちろんですが、相手チームを上がらせない、ゲートを通過させないなど、戦略が重要なゲームなんです。なので、当たったボールが味方のボールなら次のゲートの近くまで飛ばして味方がゲートを狙いやすくしたり、相手のボールならコート外へ飛ばしてボールアウトにしたりします」
シャール「ボールアウトになるとどうなるの?」
たちき「そのボールは次の打順でコート内に打ち入れて戻れますけど、ほんとに戻るだけなので一回休みみたいな感じになります。話を戻して、上記のように当たったボールを飛ばしたあと、もう一回自分のボールを打てます」
シャール「じゃあコート内のボールを当て続ければずっと自分のターンだね」
たちき「一回の打順で同じボールに当てるのはダメですけど、確かに最大で9個当てることはできる……のかな。ないと思うけど」
シャール「今調べたら、当たったボールを飛ばすのをスパーク打撃っていうみたいだね」
たちき「へ〜、初めて知りました。ちなみに、スパーク打撃で味方ボールをゲート通過させてもいいんですよ。狙うのは難しいですけどね」
シャール「狙いよりも力加減が難しそうだよ。うっかり味方のボールをコート外にしちゃうこともありえるよね」
たちき「ありますね……。あとはビリヤードのように、転がしたボールで間接的に他のボールも狙うとかできるとかっこいいのですが、偶然ならまだしも狙ってすることではないかもです」
シャール「間接的じゃなくって自分のボールが複数のボールに当たった場合は?」
たちき「当たったボール全部、スパークさせます」
シャール「なんかかっこいいね!」