シャールとTRPG5

シャール「ここまでをまとめると、つまりTRPGっていうのは『紙とペンとダイスを使う』『自分のキャラを作る』『ゲームマスターが作ったシナリオをプレイヤー達で力を合わせて攻略する』ってことでいい?」
たちき「そうですね」
シャール「でも肝心な部分に疑問が残るんだけど」
たちき「なんでしょう」
シャール「ロールプレイっていうのは、キャラになりきって演技しながら楽しむのよね。ぶっちゃけどのくらい役にっていうかキャラに入り込むの?」
たちき「あー、難しいとこですね。僕の初TRPGみたいにエルフの女の子キャラクターを作ってしまった場合とか、戦闘で『いくわよ、ウィル・オ・ウィスプ!』みたいにノリノリで魔法撃ってたり……」
シャール「たちきキモい」
たちき「……とかはしませんでしたけど、プレイメンバーによっては全員そういうノリでいくのもありかなとは思います。まあ初プレイの時はちょっとハードル高いかもですが」
シャール「作ったキャラクターに男キャラ女キャラがいるなら、プレイヤーキャラ同士の恋が芽生えたりしても面白いんじゃない?」
たちき「なるほど。戦闘中にかばってくれた相手にときめいたりですね。もしくは、ゲームマスターのシナリオ次第では最初からキャラ同士の恋愛を推奨していたり、TRPGによってはキャラ同士のバトルを前提にした作品もありますよ」
シャール「そんなのもあるんだ。奥が深いわね、TRPG」
たちき「TRPGは遊び方次第で無限の可能性があるんです。という感じでざっくりと、TRPGとは何かを語ってきましたけどわかっていただけたでしょうか」
シャール「なんとなくはわかったわ。聞いていて思ったけど、オンラインRPGに通じるものもあるわね」
たちき「というと?」
シャール「普通のRPGが一人用ゲームだとして、オンラインRPGって複数プレイヤーで遊べるゲームじゃない? で、一人ひとりがキャラを作って作ったキャラを演じながらみんなで協力してダンジョンに挑んだりキャラ同士が結婚したりキャラ同士がバトルしたり」
たちき「そう言われると確かに」
シャール「だからTRPGの説明として、オンラインRPGユーザーなら『オフでプレイするオンラインRPGみたいなもの。ただし使うのは紙とペンとダイス』みたいな感じでも伝わるかも。あ、でもゲームマスターがシナリオ作らないとだから、そこは全然違うか」
たちき「無理がある気もしますが、言いたいことは伝わりました。じゃあ明日からはいよいよ僕のTRPG遍歴……と思ったんですけど、一つ問題が」
シャール「なによ。まさか何をプレイしたか覚えてない、とか言わないわよね」
たちき「そのまさかさ!」
シャール「そこはがんばって思い出しなさいよ」
たちき「初めてはソードワールドで、次は……」