シャールとアナログゲーム14

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たちき「緑、全部置けなかった……。悔しい!」
シャール「私も。黄色置ききれなかった」
たちき「さて結果は……」
シャール「私の残りは黄色2ピース、青4ピース。たちきも緑2ピース、赤4ピース。いい勝負じゃない。詳細な残りマス目は?」
たちき「発表します。僕の緑マイナス10と赤マイナス16で計マイナス26、シャールは黄色マイナス9と青マイナス18で計マイナス27」
シャール「え?」
たちき「てことで、ぎりぎり1マス差で僕の勝ちです」
シャール「ちょ、待ちなさいよ! もう一回ちゃんと計算して!」
たちき「いや計算も何もないんだけど」
シャール「黄色だけなら勝ってるのに!」
たちき「そだね。黄色の置き方はまじでうまいと思う。正直僕も負けたと思った。青の5マスピースがたくさん残ったのがシャールの敗因じゃない?」
シャール「やっぱり左右に伸ばすのは無理があったのかしら。たちきだって赤は結構残ったでしょ」
たちき「そうだね。まさか直線ピースが3つ残るとは思わなかった。角が少ないし後半置きにくいし、前半から中盤で伸ばすために使ったほうがいいのかも」
シャール「やっぱり真ん中を制した色が勝てそうね、このゲーム」
たちき「どうかな。そうとも限らないから、もう少しパズルや数学的な面からも検証してみたいかも」
シャール「ボードは20×20の400マスで、各ピースは1マス×1個、2マス×1個、3マス×2個、4マス×5個、5マス×12個だから、1色あたり89マス分。4色で計356マス分のピースがあるのね」
たちき「てことは理論上は4色全ピース置けるのかな」
シャール「対戦では無理じゃない? あえて置きやすいようにお互い意図的に置いてくとかなら別だけど」
たちき「アニメ、放課後さいころ倶楽部では、4人中2人が置ききってたよね」
シャール「あれは家族の絆のなせる結果でしょ」
たちき「じゃあ僕とシャールの絆でも!」
シャール「それよりまず、私の目標はたちきに勝つことだから。しかも辛勝じゃなくて大勝するんだから!」
たちき「……あ〜、絆の力で全ピース置ききるのはまだまだ先になりそうですね」