シャールとたちきの緑物語4

たちき「話は変わるけど、某大作RPGの職業を、クラスメイトに当てはめるっていうのがはやったんだよね」
シャール「職業?」
たちき「勇者が自分で、男戦士が誰々で、女武闘家が誰々で、みたいな」
シャール「……あ〜」
たちき「痛い子みたいな目でみないでってば。クラスではやったんだってば」
シャール「にしても自分が勇者って」
たちき「そういうルールだったんだよ。でも、クラスには僕なんかより全然勇者っぽい人がいるし、今にして思えば自分を賢者にしておくべきだったって」
シャール「……へ〜」
たちき「半分本気の冗談はさておき……ま、いいや。でもね、やっぱりあるとき気付いちゃうわけですよ。自分が勇者じゃないってことに。先頭に立って誰かを連れていく器じゃないんだって」
シャール「普通、先頭は戦士でしょ」
たちき「そういう問題じゃなくてさ」
シャール「わかってる、冗談だけど。つまり……ってこれほんとに緑に繋がる話なの?」
たちき「もう少しです。ついて来て。……えっと、自分が勇者じゃなくても、自分の人生という物語の主人公は自分なわけで」
シャール「子供ながらすごい考え方してたんだ」
たちき「なんかの受け売りだったはずだけど、覚えてなくて。そして、某大作RPGの5番目ですよ。主人公が勇者じゃないという」
シャール「あー、アレね。確かにそうね」
たちき「あれはすごい設定だと思った。加えて僕が昔好きだった紫色のキャラ」
シャール「服の色がね」
たちき「そして風の魔法を使う」
シャール「その風の魔法が緑色のエフェクトだった?」
たちき「いや違いました。ちなみに、別の大作RPGの5作品目の風の魔法も、緑色ではなかったです」
シャール「あれ? でも今は風の魔法っていうと緑色のイメージじゃない?」
たちき「いくつか説はありそうだけど、僕はそう思います。ここから僕の緑と風へのこだわりが始まります」
シャール「いよいよ緑に近づいてきたかな」