シャールと佰物語・合格発表

たちき「まあ無事に本命に受かったんだけどさ。発表当日は確か父親に車で連れていってもらった覚えがある」
シャール「発表は中学卒業式の翌日だったっけ」
たちき「そうそう。で、合否の結果を担任に報告に行くから、昨日しんみり別れたクラスメイトとまたすぐ会うことになるわけで」
シャール「一人だけ落ちてたりすると気まずいわね」
たちき「幸い、うちのクラスは全員本命合格だったよ」
シャール「それはすごい」
たちき「各教室で、一人ずつ適当な順番で先生に報告するんだけど、なんだかんだ僕が最後だった」
シャール「最後まで教室に残っていたかったとか? 昔からそういうとこはセンチメンタルよね、たちきは」
たちき「まあ、否定はしませんよ。あわよくば気になってたあの子と、みたいな感情も、今思い返してみるとないとは言い切れないし」
シャール「詳しく!」
たちき「それは別の機会で」
シャール「けち。ちなみに本命以外の結果は?」
たちき「A判定や特待や、まあ全部問題なく受かってましたよ」