シャールと創作活動10

シャール「待ってください。高校の校内文集って……嘘ですよね」
たちき「それが実はマジなんです。確か高校2年だったはず」
シャール「途中までしか書いてないとか」
たちき「それを文集の原稿に出せないでしょう。専用原稿用紙だから詳細は覚えてないですけど、400字原稿用紙にすると約65枚くらいだったはずです」
シャール「データが残ってればぜひ読みたいんですけど。わたくし、気になります」
たちき「それが、当時はまだパソコンとかが浸透してなかったので手書きなんです。しかも原稿は文集編集委員に出しちゃったから手元にないし」
シャール「コピーは?」
たちき「そんな余裕はなかったですね。締切日は授業中にも書いて……あいやなんでもないです」
シャール「どれだけギリギリのスケジュールだったんですか」
たちき「それもよく覚えてないんですけど、月曜締切なのに水曜くらいから書き始めて、ていうか水曜木曜でノートにほぼ下書きをして、土日で原稿用紙に清書して、月曜(授業中)にオチとあとがきを書いてたような。あ、誤解のないように言っておくと、文集作成自体は数ヶ月前から始まってましたよ。ただ僕が書き始めたのがぎりぎりだっただけで」
シャール「なんていうか、昔からたちきはたちきだったんですね。それでも短編とはいえ学生時代に一本書き上げたのはびっくりしました」
たちき「……まあ校正してる時間がなかったから誤字脱字脱文がひどかったんだけど」
シャール「え?」
たちき「え?」