シャールと自転車109






たちき「昨日のサイクリングトークの続きです」
シャール「昨日は新上武大橋をくぐって小山川を渡って道なりに利根川自転車道を進んだとこまででしたね」
たちき「さらに東へ行くと、一枚目の写真の橋があります。約一年半前にサイクリングを始めてからの一つの目標だった、刀水橋です。やっとこれました!」
シャール「といっても昨日のサイクリングの出発点は家じゃなくて島村蚕のふるさと公園ですけどね」
たちき「次回は……いや、いつかは家から刀水橋まで行きたいです。刀水橋の下をくぐるには少し遠回りなのですが、ちょうど信号が青になったから渡っちゃいました」
シャール「ここで引き返した、なんてことはないですよね」
たちき「もちろんです。北へ進路を変えて354号で帰るという案も思い付きましたが、昨日はこのままさらに東へ。利根大堰を目指しました」
シャール「たちきの手元の地図には武蔵大堰とありますが?」
たちき「どちらかが通称なのかもしれません。利根川自転車道の標識は利根大堰まであと何キロみたいに書いてありました」
シャール「二枚目の写真に見えるのが利根大堰ですか? 思っていたより小さいですね」
たちき「違います。これは福川水門というらしいです。写真からわかる通り、ここで一度サイクリングロードは自転車専用ではなく一時的に車道となります。写真に見える福川水門の上を通って川を渡ってすぐに東へ行くとまた自転車道になります」
シャール「昨日書いた小山川もですが、福川もここで利根川に合流するんですね」
たちき「みたいです。そしてしばらく走ると三枚目の写真のように利根川自転車道は川から離れます」
シャール「左奥に見えるのはもしかして」
たちき「あれが利根大堰です」
シャール「大きいですね」
たちき「僕も、思っていたより全然大きくてびっくりしました」
シャール「堤防の上に道は続いていそうですけど、サイクリングロードとしては堤防から下りるんですか?」
たちき「まあそう書いてあるんでとりあえず矢印の通りに進むと、一般道になります。途中の看板と標識が気になったので思わず写真撮ってしまいました」
シャール「たちきが気になったのはもしかしなくても忍城址ですか?」
たちき「です。あの忍城ですよ。めっちゃ気になりますし行きたいですけど、今日はまっすぐサイクリングなので信号を左に曲がって先ほどの利根大堰へ」
シャール「堰の上は渡れるんですか?」
たちき「普通に橋になってます。写真も撮ってきました。五枚目の写真です」
シャール「むさしおおはし、つまり武蔵大橋ですか?」
たちき「橋としては武蔵大橋で、近くの信号には利根大堰とあって、僕の手元の地図には武蔵大堰と書いてあって。まあ通じればいいんじゃないですか」
シャール「あやふやですね」
たちき「五枚目の写真の奥側、つまり東へはまだまだ利根川サイクリングロードは続いていそうですが、武蔵大堰を起点としてここから上流のサイクリングロードを利根川自転車道と呼ぶみたいですね」
シャール「終点は昔行った、渋川の吾妻川公園ですね」
たちき「ここからいったい何キロあって何時間くらいかかるのか……」
シャール「調べてみたら約67キロらしいので、意外に五時間くらいで着くんじゃないですか?」
たちき「着きますかねー。仮に着いても帰るには同じ時間かかるんですよ? 往復で約十時間ですよ? 疲れたらペースダウンもするし、もっとかかりますよ?」
シャール「『一日で利根川自転車道を起点から終点まで往復してみた』という動画をいつかたちきがアップするんですね」
たちき「無理です」
シャール「動画が無理ならいつも通りブログの記事で……」
たちき「そういう問題じゃなくてですね」
シャール「やるとしたら下流の起点からスタートして上流の終点で折り返せば、帰りは下りになりますよね」
たちき「だから絶対無理ですってば!」