たちき「昨日書いた通り、今日は自転車の手信号についてです」
シャール「手信号?」
たちき「もしくはハンドサインとも言うらしいですが、僕が小学校の頃に習ったのは手信号って言ってたので、今日はそれで統一します」
シャール「その手信号っていうのはどういう合図(サイン)なんですか?」
たちき「簡単に言うと、自分が自転車を運転してる時に、これから右折しますよ・左折しますよ・停止しますよ、という3つの合図を手で伝えるわけです。まず一つ目は左折の合図。交差点が近づいたら、左腕を体の左に水平にのばします」
シャール「おととい見たのはこの手信号だったんですね」
たちき「そうです。こちらが交差点を直進しようとしたら右から自転車のおじさんが来たから僕が交差点のだいぶ手前で止まったんですけど、おじさんが左腕を伸ばしたからこちらの道に左折してくるとわかって、おじさんが曲がり始める前に自転車を出発させました」
シャール「そうとわかってなければ、たちきがあのタイミングで動き出すとおじさんの自転車にぶつかるかと思いました」
たちき「手信号を出す側も受ける側も、お互いが手信号を理解してるからぶつからないようにスムーズに交差点を進めたわけです」
シャール「でもたちきが手信号使ってるのを見たことないですけど」
たちき「……すみません、使ったことないです。そして手信号を使う人を見たのも十年ぶりくらいかもしれません」
シャール「去年から自転車乗り始めて一年と少し、手信号を使う人を見たことないんですか?」
たちき「基本的に僕はサイクリングロードしか走らないですからね。使う場面がないんですよ。それに手信号を使う時は一時的に片手運転になるから危ないですし」
シャール「そう言われるとそうですね。じゃあ手信号は違法なんですか?」
たちき「そんなことはないです。調べたら、どちらかといえばむしろ必要みたいですし」
シャール「ちなみに他にはどんな手信号があるんですか?」
たちき「左折はさっき言った通り左腕を左に水平に伸ばします。右折は……」
シャール「わかりました。右腕を右に水平に伸ばすんですね?」
たちき「それがですね……」
シャール「違うんですか?」
たちき「うろ覚えで適当なことを書くのはさすがにまずいかなと調べ直したら、僕の知ってる手信号と微妙に違っていまして」
シャール「たちきの知ってる右折の手信号はどんなですか?」
たちき「まず左腕を左に水平に伸ばし、肘から先を空に向け、手のひらは自分に向ける。つまり、左腕で『L』を作るんです」
シャール「左折も右折も左腕なんですね」
たちき「ちなみに停止は、左腕を左斜め下に伸ばす。と小学校の頃に習ったような気がするのですが」
シャール「が?」
たちき「先ほどネットで調べていたらなんと、右腕でもよいとのこと。というかどちらとは決まってなくてどちらでもよいとのことでした」
シャール「ということは、右折はやっぱり右腕を右に水平に伸ばす、で合ってるんですか?」
たちき「合ってます。そして右腕で左折を表す時は、右腕を水平に伸ばして肘から先を上に曲げて合図します。ちなみに右腕を使った停止の合図は右腕を右斜め下に伸ばす」
シャール「手信号は左右どちらでもいいとのことですけど、自転車は基本的に左側走行ですから、右腕を使った方がいいんじゃないですか? 左腕を伸ばしても車に見えなかったり左に塀があったら左腕を擦ったりしそうですけど」
たちき「道幅によるけど、右腕を伸ばしたら車にぶつからないですか?」
シャール「あー、それもそうですね。危険ですね」
たちき「さっきも言いましたけど、手信号する時は片手運転になるからそれも気を付けないといけません。自転車のブレーキはまず左手側からかけることを考えると、しいて言えば右腕を使った方が一応安全かもしれませんね」
シャール「次回のサイクリングで早速使ってみてはどうですか」
たちき「いきなり実践は難しいかもなので、まずは誰もいない見通しのいい交差点とかで練習してみます」
シャール「誰も見ていなかったら手信号の意味ないじゃないですか」