たちき「昨日のサイクリングは、約12度、快晴、弱風の中を走り始め、途中で13度になったり微風になったりはしましたが、ひとことで言えばやっぱり冬のサイクリングは寒いわけで」
シャール「だから先週みたいな、出発の段階で風が強かったりあまりにも寒さを感じる日はサイクリング行かないんでしたよね」
たちき「そうです。逆に言えば寒くなさそう、今日はサイクリングできそうと少しでも感じたら走り出す予定ですが、冬のサイクリングで大事なのは防寒です」
シャール「前回のサイクリングは11月末とはいえちょうど暖かい日だったんですよね」
たちき「秋コート持っていきましたけど、日中は着ないで長袖一枚でした」
シャール「昨日はそういうわけにはいかなかったんですよね。防寒はどうしたんですか。たちきの持ってるコートはロングコートばかりですし」
たちき「さすがにロングコートは着ません。自転車の巻き込みが危ないです」
シャール「以前少し話題になったウインドブレーカーは?」
たちき「結局まだ買ってません」
シャール「じゃあ長袖の重ね着ですか?」
たちき「それも考えたのですが、手持ちの防寒具によさ気なのがあってそれを試してみました」
シャール「何か持ってましたっけ」
たちき「そもそも寒さを感じないようにするためには、洋服の上に空気の層を作るという方法があります」
シャール「ダウンコートの仕組みですね。……ダウンコートなんて持ってましたっけ」
たちき「持ってません。ダウンコートは暖かそうですけど、自転車運転しづらそうですね」
シャール「もったいぶらないで教えてください」
たちき「サイクリング中に特に寒いのはやはり腕。そして肩。さらにお腹。このあたりをまとめて覆えるような……」
シャール「インバネスコート、ですか」
たちき「持ってません。ていうかそれもロングコートですよね」
シャール「まさかストール巻いたとか」
たちき「アリかもですけど、それだけじゃ寒いしほどけた時の巻き込みが危険かと。でもだいたいあってるかな。正解はインバネスコートからコートをとったような……」
シャール「それ、ただのインバネスじゃないですか。……あ、もしかして」
たちき「わかりましたか?」
シャール「つまり体の上半身を覆うような……ポンチョとかケープですか」
たちき「正解です。ちょうど、何年も前に買ったきりになっていたのがあったのを思い出して引っ張り出してきました」
シャール「なるほど。それなら確かに空気の層が作れるから寒さを防げそうですね」
たちき「僕の持ってるのはポンチョコートではなく、分類するならケープコートなので、体の正面の紐を留めても少し風が入ってきます。お腹周りがちょっと寒かったかな」
シャール「短めのケープなんですね」
たちき「そうですね。長くはないかな。だからというわけではないですが、見た目は女の子向けや子供向けなコートに見えるので、16歳の少年が着るにはちょっと微妙かもなのです」
シャール「だから眠ってたんですか」
たちき「そういうことです。けど、サイクリングなら人とすれ違うのも一瞬だし、人の服装とかあまり気にならないかなと割り切ってチャレンジしてみました」
シャール「着た感じはどうでしたか」
たちき「あったかかったです。むしろ日中13度、微風だと少し暑いくらいでした。まあ一応秋コートもカゴに入れてあったので、そこは着分けしましたが」
シャール「コート2つ持っていったんですね」
たちき「薄手の秋コートだと寒い。厚手のケープコートだと暑いという、微妙な陽気でした。今後寒い季節なら、長袖重ね着しつつケープコートで走れるかもしれません」
シャール「その前に早くウインドブレーカーを入手しましょうよ」
たちき「善処します」