シャールと風の日2

たちき「今日も風が強めな一日でしたね」
シャール「そりゃまあ11月末だし。もうすぐ冬本場だし。当たり前でしょ」
たちき「昨日今日と二日続けて強風でしたけど、明日は風がないと助かります」
シャール「何か用事でもあるの?」
たちき「サイクリングです」
シャール「それなら確かに、風が弱いか風が無いほうがいいわね」
たちき「しかも明日はなんと……」
シャール「もったいぶらないで早く言いなさいよ」
たちき「初の、県外まで行く予定です!」
シャール「ほんとに? 大丈夫なの?」
たちき「途中まではサイクリングロードでほぼ一本道だし、走ったことある道だから大丈夫です。問題はサイクリングロードを下りて国道に出てからですね」
シャール「目的地アリのサイクリングなのね。行ったことはある場所なの?」
たちき「ないです。だからどれだけかかるかも不明です」
シャール「ほんとに大丈夫なの?」
たちき「一応片道2時間予半定、往復でも5時間はかからない……はずです」
シャール「それくらいならまあ、前にも走ってるはずよね。大丈夫かしら」
たちき「多分」
シャール「ていうか同じ道の往復予定なのね。珍しい」
たちき「いや、帰り道は余裕があればもう少し大回り予定です。体力と疲れ次第」
シャール「ほんっとに大丈夫なの? さっきから聞いてるとだいぶ心配な予定だけど」
たちき「多分」
シャール「とりあえず今日は早く寝たほうがいいんじゃない? 寒くなる前に帰ってくるつもりなら、11時出発とかじゃ無理でしょ。9時には家を出ないと」
たちき「そうですね。では起こしてください」
シャール「自分で起きなさいよ!」