シャールと自転車34

シャール「あとは他に、月曜火曜のサイクリングで振り返っておきたいことやメモしておきたいこと、補足しておきたいことはありますか」
たちき「基本的には、行きより帰りのほうが楽だったかなと感じました」
シャール「地形の問題ですか?」
たちき「そうですね。サイクリングロードはだいたい平坦な道ですけど、今回の出発点と目的地の海抜から考えると、多分北のほうが高いんだと思います。特にサイクリングロードを下りてからマレットゴルフに向かうまで」
シャール「あの国道は確かに坂道でしたね」
たちき「今回はサイクリングロードを下りて国道からマレットゴルフに行きましたけど、よく考えたらマレットゴルフ利根川沿いにあるんですよ。川沿いに走れば着くんでしょうか」
シャール「地図を見た感じだと、利根川沿いにサイクリングロードが続いてるようには見えませんよね。ちなみに、利根川サイクリングロードの起点は吾妻川にあるんですけど、知っていますか」
たちき「まじですか? あ、そういえば吾妻川利根川合流の信号近くの案内板に、利根川自転車道、←左、みたいに書いてあって、利根川じゃない方に矢印が向いてたのは気になりましたけど、そういうことだったんですね」
シャール「次回はそっちに行ってみますか?」
たちき「行ってみたいですね。なんとなく走るのも好きですけど、目的地ありきで走るのも好きなので。あ、サイクリングの目的といえばもう一つ」
シャール「なんですか?」
たちき「サイクリングロードを走ってると、たまに脇道があるじゃないですか」
シャール「本線とか出口とか書いてある分岐のことですか?」
たちき「そう、それ。あれを、片っ端から出てどこら辺に出るのか確認して、また本線に戻って……ていうのを試してみたいです」
シャール「近場はわかりますよね」
たちき「一応ね。徒歩で行ったことある範囲とかは。でもこれがまた不思議で、例えば何回も通っている橋なのに、サイクリングロードから上がってくるといつもと違う景色に見えたりするんです」
シャール「角度や立ち位置の問題でしょうか」
たちき「どうなんでしょうね。場所によってはどの橋の下にいるのかわからなくて、例えるならサイクリングロードを使ったショートカット……いえ、ワープみたいに、知っているはずなのに知らない道へ到着してるんです。それは摩訶不思議な体験、まるで未知の道へと繋がる不思議ワールド」
シャール「なんで急に恥ずかしいセリフ言ってるんですか」
たちき「そこはもっとこう、恥ずかしいセリフ禁止! みたいにツッコミしてくれていいんですよ?」
シャール「なんのことかわかりませんが。ちなみに今日は自転車は……」
たちき「昨日の夕方に結構な雨が降ったのと、今日も午後は雨予報が40%くらいだったので、残念ながらサイクリングもハイキングも行けませんでした」
シャール「月曜火曜の二日間で一週間分くらい運動してましたけど、もっと毎日分散して運動したほうがいいのでは?」
たちき「わかってますけど、天気には逆らえないんです」