シャールと社会科見学2

たちき「あと、小学校3年か4年か忘れたけど、印象深い社会科見学の場所があります」
シャール「聞きましょう」
たちき「天狗岩用水と、宝搭山古墳と蛇穴山古墳」
シャール「何を見学しにいったんですか?」
たちき「まずは古墳ですね。その地域は古墳群と呼ばれるくらい古墳がたくさんある地域らしくて、しかもいい感じに残ってるらしいんです」
シャール「古墳ていうのがよくわからないんだけど。前方後円墳ていうのは聞いたことある」
たちき「それも古墳の形の一つですね。古墳というのは昔の偉い人のお墓です。宝搭山古墳と蛇穴山古墳は方墳と呼ばれる分類の形で、上から見ると四角い形をしています」
シャール「……いまググってみたんだけど、これ、石室(?)っていうのは入れるの? 入ったの?」
たちき「どうだったかな。覚えてないです」
シャール「だってお墓なんでしょう?」
たちき「そうですね。……例えば、いま行ったら多分入らないです、僕は」
シャール「宝搭山古墳のほうが大きいみたい?」
たちき「それもよく覚えてないんです。社会科見学は班ごとのオリエンテーリングで、うきうきしてたのは覚えてるんですけど」
シャール「天狗岩用水っていうのは?」
たちき「同じ日に行ったんだから、近くを流れてる用水なんでしょうね。用水を作ってる時に途中の岩を天狗が砕いてくれたからこの名前になったらしいです」
シャール「天狗って……。古墳時代からいたの?」
たちき「いや、古墳と天狗岩用水は場所が近いっていうだけで、作られた時代は全然別だったはず。うろ覚えですけど」
シャール「相変わらずうろ覚えだらけね」
たちき「いつかまた、子供の頃に社会科見学で巡ったルートを辿ってみたいですね」