シャールとファンタジー16

シャール「時間だ。答えを聞こう」
たちき「なんでム○カ風に言ったんですか」
シャール「なんとなくノリで。それで、どうだ。答えはわかったか」
たちき「数日前の『理』『布』『宇』『力』ですね。もちろん覚えてますよ。立川恵先生の、夢幻伝説タカマガハラですよね」
シャール「覚えていたか。さすがだな」
たちき「あの作品はよかったですよね。話は逸れますけど、あの時に後日談の同人誌を買わなかったことを本当に後悔しています」
シャール「いきなりどうした。あの時と言われてもわからないぞ」
たちき「まあ旧ブログの話なんで。スルーしてください。日本神話を題材にしたこの作品、懐かしいですね」
シャール「懐かしいといえば、一つ気になるんだが」
たちき「なんでしょう」
シャール「今回のタカマガハラといい前回のカードキャプターさくらやタイムストレンジャーKYOKOといいその前のエックスやふしぎ遊戯といい、やたらと少女マンガが多くないか?」
たちき「そうですが、なにか?」
シャール「たちきは昔から少女マンガ好きなのか?」
たちき「好きですよ。少年マンガと半々とは言わないまでも、持ってるマンガの3〜4割は少女マンガかもです」
シャール「この場合の少女マンガというのは、卒業Mみたいに男の子がたくさん出てくる系じゃなくて、女子小学生や女子中学生が主人公の作品だよな」
たちき「そうですね。他にも有名どころでセーラームーンレイアースも好きでした」
シャール「ファンタジー少女マンガの王道だな。しかし、今聞きたいのは少女マンガトークじゃなくてファンタジートークだ」
たちき「そうでしたね。少女マンガについてはいつか語るとして……」
シャール「魔法の属性や能力について語ってきたが、他にはないのか。ファンタジーで語りたいこと」
たちき「あるにはあるんですけど……あれってファンタジーなのかな」
シャール「どんな作品だ?」
たちき「登場人物の一部が『魔法』を使うんです。舞台は近未来の地球」
シャール「SFファンタジーってやつか?」
たちき「そうなる……のかな。この『魔法』がまた面白くて、ファンタジー的な使いかたじゃなくて科学的に使うんですよ」
シャール「科学と魔法の混在する世界観なのか?」
たちき「いえ、違います。ほんとに科学で魔法を使うんです。何を言ってるかわからないかもですけど説明が難しくてですね」
シャール「先にタイトルを聞こう」
たちき「ウィザーズ・ブレインという電撃文庫の小説です」
シャール「読んだことあるぞ。たちきの本棚にあった小説だよな。すごい微妙なとこで止まってて続きが気になるんだが、続きはどこにしまってあるんだ?」
たちき「…………それはさておき」
シャール「え、まさか本当にあそこで止まってるのか?」
たちき「それはさておき! 魔法や魔術を扱う作品はたくさんあっても、魔法の理論や成り立ち、術式や原理をがっつり説明してる作品てあんまりない気がするんですよ」
シャール「そんなことはないだろ。多かれ少なかれ、どの作品でも魔法について語られてるだろう?」
たちき「だから、少なかれ、の作品が多くて、多かれ、つまりたくさんじっくり事細かに魔法の理論について語られてる作品があまりない中で、ウィザーズ・ブレインはすごい切り口から魔法理論に踏み込んでいったので、発売当時に引き込まれた覚えがあります」
シャール「たちきの読む本の中では、だよな」
たちき「まあそうですね。昔からファンタジー好きとは言っても人並みくらいしか読んでないから、今はもっと斬新な魔法設定の作品とかもあるかもですが。僕の中ではトップクラスに印象に残る小説で、今でもたまに読み返したりします。…………続き気になります」
シャール「さっき自分で、それはさておきって言ったじゃないか」
たちき「だって、ねえ」