シャールと自転車2

シャール「なんで小学校三年からしか乗っちゃダメなんですか?」
たちき「なんででしょうね。校則なのか地域ルールなのか、それとも公立小学校全般なのか」
シャール「少し調べてみましたけど、地域差は少しあるにしても小三や小四からというとこは多いみたいですね」
たちき「そういえば小三の時に地元の交通センター(?)みたいなとこで、自転車教室っていうのがあった気がします」
シャール「何を勉強するんですか?」
たちき「乗り方とかより交通ルールとかだった気がします。信号とかも実物があって、一時停止の位置とかを学んだり、標識について学んだり」
シャール「座学でもできそうですけど」
たちき「座学をあらかじめ各学校でやってから自転車教室に行った……ような気がします」
シャール「自転車で現地集合ですか?」
たちき「さすがにそれはなかったかと」
シャール「それを修了したら自転車に乗っていいんですか?」
たちき「確かそんなだったはず。まじうろ覚えですが」
シャール「小学生の間は、自転車に乗る時ヘルメットするんですよね」
たちき「いや、しなかったですね。中学はヘルメットでした」
シャール「そうなんですか。むしろ小学生こそ必要な気がしますけど」
たちき「そう言われると確かにその通りですね。ちなみに高校もヘルメットはなかったので、中学三年間だけヘルメットでした」
シャール「話を戻して、小学校三年で自転車に乗り始めて、何か思い出に残ってることはありますか」
たちき「自転車で校区外には行っちゃいけないんですけど、あちこち自由に行けるのが楽しくて走り回っていたら知らない道、ていうか校区外に出ていて、見つかったら怒られる! と慌てて知ってる道へ戻った覚えがあります」
シャール「たまたま先生が通りかかるような道だったんですか?」
たちき「いや、たんぼの真ん中だから絶対通らないと思う」
シャール「ならそんなに慌てなくてもよかったのでは」
たちき「昔から真面目だったので、校則(?)に逆らったりできない良い子だったんですよ」
シャール「今のたちきとは違うんですね」
たちき「いやいやいや、今でも真面目だし良い子ですよ」
シャール「そんなことより」
たちき「そんなことって言われた!?」
シャール「昨日話していた近所の男の子や女の子が気になります」
たちき「あー、そっち気にしちゃいますか。話すと長くなるかもですけど」
シャール「どんとこいです」
たちき「近所の男の子はさておき、女の子について。これからA、B、C、Dという四人の女の子が出てきます」
シャール「近所なんですか?」
たちき「近所なのはDだけで、A、B、Cはちょっと遠いとこだったはずです。家の場所は知りませんけど。近所の公園で男の子と自転車の練習をしていたら、A・Bが自転車でやってきて、あまり話さなかったけど向こうも自転車の練習で少し遠出したようでした。二人と別れたあとしばらくしたらC・Dも自転車で公園にきて、やっぱり自転車の練習のようでした」
シャール「目的地があったほうが自転車は楽しいからでしょうか」
たちき「多分。しかし今も昔もシャイでピュアなたちき少年は、フラグを立てることもできずあまりお喋りできなかったのでした……残念」
シャール「……自転車、あんまり関係なかったですね」