シャールとみんなのうた・まっくら森の歌

たちき「今だから言えますけど、この歌、めちゃくちゃ怖くないですか?」
シャール「えっと、どのあたりが?」
たちき「いやもう全体的に。雰囲気も歌詞も曲調も映像も。一番印象に残ってるのが、怖い、っていうことだし」
シャール「……ほんとだ。『まっくら森の歌』でググってみると『まっくら森の歌 怖い』が関連で出てくるくらい、みんなもそう思ってるんだ」
たちき「やっぱり。僕だけじゃなかった。みんなのうたって名前だけど基本的には子供向けの音楽番組だと思うし、歌を作った人もあの歌をみんなのうたに採用した人も、何を思ってたのか気になりますね」
シャール「ひょっとしてだけど……」
たちき「何かわかったの?」
シャール「推測だけどね。もしかしたら保護者向けの歌なんじゃないかなって」
たちき「どういうこと?」
シャール「子供に、まっくら森は怖いとこだよって思いをさせておいて、親が有効活用するんじゃないかな。『悪い子はまっくら森に連れてっちゃうよ』みたいな」
たちき「おー、なるほど。説得力ありますね。その発想はなかった!」
シャール「ただの思いつきだけどね」
たちき「いやいや、ほんとにそんな気がしてきました。確かにそれは怖い。まっくら森行きたくない……って子供の頃の僕ならそう思いそう。幸い、親にそんなこと言われたことないけど」
シャール「4番まであるんだけど、覚えてる?」
たちき「うろ覚えです。だから今、歌詞を見てみたのですが。まず1番、光の中で見えない物が闇の中に浮かんでいるってことはつまり……」
シャール「つまり?」
たちき「どういうことでしょう」
シャール「たちきの解釈でいいんだよ?」
たちき「じゃあお星様?」
シャール「すごいメルヘンな解答になったね。多分違うと思うけど」
たちき「ですよねー。昨日は明日っていうのも謎です。2番は不思議な生き物と歌う鏡……夢の国かな?」
シャール「どうしてもメルヘンに持っていきたいんだね」
たちき「そう思わないと怖いんですよ。3番は静かな場所で逆さ回りの時計に心の迷路……謎解きでは?」
シャール「それも不思議要素としては怖い系じゃないかな」
たちき「謎解きが4番に繋がって、まっくら森を探す旅に出ます。僕たちの冒険はこれからだ!」
シャール「無理矢理お笑いオチにもっていったけど、無理があるよ」
たちき「じゃあ明日は陽気な曲の紹介しましょう!」
シャール「話を変えたね」
たちき「ある意味、みんなのうたの中で僕の一番好きな歌です!」
シャール「それは気になる。なんの歌?」
たちき「『天使の羽のマーチ』」