シャールとRPG41

シャール「ヒロインは『詩魔法(うたまほう)』を戦闘で歌うわけですか?」
たちき「戦闘以外でも歌う場面はありますが、ちょうどいいので戦闘システムの紹介に移ります。戦闘参加メンバーは4人ですが、前衛3人後衛1人と、役割が完全に分かれます」
シャール「主人公のライナーは前衛ですか?」
たちき「そうです。剣を使います。他の前衛は、斧を振るう神官、流浪のガンナー、主人公の知り合いの二刀流剣士、そしてボクっこエンジニアの少女クルシェの5人です」
シャール「なぜクルシェさんだけ名前……」
たちき「ちなみにこのクルシェ、なんとあの南條愛乃さんのデビュー作なのです。これ豆知識」
シャール「わかりました。それで後衛は? 話の流れからすると、ヒロインが後衛なんですよね」
たちき「そうです。ヒロイン、つまりレーヴァテイルのオリカ、ミシャ、終盤で仲間になるシュレリア様が後衛で、みんなの後ろで歌って魔法を使います。前衛3人がレーヴァテイルを守りながらガンガン戦って魔法でとどめ、というわけですね」
シャール「ヒロイン達の魔法はレベルアップで覚えるのですか?」
たちき「お、いい着眼点ですね。普通のRPGはそうかもしれません。もしくは呪文の巻物を探したり貰ったりして覚えるわけですよね。しかしこのアルトネリコというゲームの魔法の増やし方は、一風変わったシステムなのです」
シャール「まさか昨日みたいに、インストールで魔法を入れて覚える……なんてことはないですよね」
たちき「そこではなく、違った所に入ります」
シャール「入る?」
たちき「わかりやすく言うなら、主人公がレーヴァテイルのあそこの中に入る、ということです」
シャール「全然わかりやすくないんですけど、今度こそ18禁のお話ですか?」
たちき「だーかーらー、健全なRPGですってば。レーヴァテイルの心の中に入るのです。作中ではダイブと言いますが、ヒロインの心の中、通称『コスモスフィア』に潜ってヒロインの深層心理と対話して、ヒロインを成長させて魔法を覚えるのです」
シャール「最初からそう説明してください。でも、心の中に入るって……相当な信頼関係がないとできないのでは。嫌な面も見られてしまうわけですよね」
たちき「その通りです。普段のヒロインからは想像できない黒い性格のキャラが登場したり謎の着ぐるみを着ていたり、ぶっちゃけキャラ崩壊しまくりのヒロインもいます」
シャール「着ぐるみって」
たちき「着ぐるみだけではありませんが……コスモスフィアには階層があり、深い階層のほうがより強い詩魔法を覚えられるし、各階層でのイベントで登場した着ぐるみやお洋服はそのまま現実世界のコスチュームとして使用できます。最終的にはウェディングドレスや白無垢も。可愛いですよ」
シャール「それを日常的に着ることになるヒロインもどうなのかと」
たちき「そこは突っ込んじゃだめですよ」