シャールと佰物語・怪談

シャール「ていうか、階段から怪談の話題に繋げる予定なのにエスカレーターどころかエレベーターの話題にしちゃったら話を繋げづらいじゃない」
たちき「怪談の話題とか、しなくていいんじゃないかな」
シャール「あれ? もしかして怖いの」
たちき「はい、怖いです」
シャール「そこは『べ、別に怖くないけど』がテンプレでしょ」
たちき「そんなセリフ、男が言ってもキモいだけでしょ。シャールが言ってよ。シャールは怪談とか苦手じゃないの」
シャール「……正直、苦手で怖いから、今日の話題は中止でも」
たちき「テンプレと違うじゃん!」
シャール「怖いものは怖いし苦手なものは苦手なの! 得体のしれない存在とかって、創作とフィクションとファンタジーの中だけにしてほしいわ」
たちき「ファンタジーの代表格みたいな妖精のシャールも、充分得体のしれない存在だと思うけど。お墓とかをふわふわ飛んでればそれっぽい怪談に見えなくも……」
シャール「ちょ、やめてよね! 可愛い妖精を怪談扱いとか、どういうつもりよ!」
たちき「怪談、妖精に取り付かれた純粋な少年。ブログをジャックされ、ついには心を奪われ……」
シャール「あら、私の可愛さに心奪われたってこと? それは仕方ないわね」
たちき「……あ、じゃあそれでいいです」
シャール「何よそれ。せっかくたまにはデレてあげたのに」