シャールと佰物語・委員長

シャール「たちきは委員長をやった経験はあるの?」
たちき「中三の時にとある委員会の副委員長やったことがあるくらいかな。内申点目当てで」
シャール「まあ、そういうのはよくあるらしいわよね。実際どのくらい有利になるのかしら」
たちき「何もやらないよりはマシ、くらいじゃない? 委員長や副委員長やったからって受験に有利になるとは思えないけど。昔はともかく、今はそう思う」
シャール「じゃ、今日のトークはこれで終わりかしら」
たちき「それでもいいけどちょっと短いよね。なら、委員長というテーマとはずれるかもだけど、一つ語っていい?」
シャール「どうぞ」
たちき「小学校三年になると、一年二年にはなかった『学級委員』ていうのを学期ごとに男女一人ずつ選ぶんだけどさ。うちの小学校は三年に上がるときにクラス替えをするから、三分の二くらいは知らない顔なわけで。三年になったばっかりだから、正直何をする役目なのかもよくわからないまま推薦や投票があって」
シャール「まさか……。いえ、昔は真面目だったたちきの過去とこの話の流れからすると、学級委員に選ばれた、とか」
たちき「そうなんです。真面目でおとなしめで一応勉強はできて、みたいなキャラだったので。ただ人をまとめたりするのは苦手だったから、学級委員に向いてるか向いてないかでいったら微妙だったんだろうけどね」
シャール「でも、クラス替え一発目の推薦票集めるなんてすごいじゃないの」
たちき「そこで相方の女の子と仲良くなって、みたいな思い出があればさらに良かったんですが、残念ながらそこまでは。でもいい経験にはなったかな」