シャールと佰物語・クラス分け

たちき「クラス分けって、どうやって分けてるんだろうね」
シャール「単純にランダムなんじゃない?」
たちき「高校はそうかもしれないけど。例えばうちの中学は、学区内にある三つの小学校から進学してくるんだけど、小学校の先生から中学の先生に、この子とこの子は分けたほうが、みたいなのがあるのかなって」
シャール「確かに少しくらいはありそうだけど、でもそれを気にしてたらクラス分け終わらないんじゃない? 最終的には、えいやーって勢いな気がするけど」
たちき「そうなると、僕の中学一年の時のクラスは……あ、やっぱりなんでもないです」
シャール「そこまで言って止めたら気になるじゃない」
たちき「小学校6年間同じクラスの女の子がいたんだけど、中学は同じクラスになれなかったんだよね。今でもあれはなんでなのかわからないんだ。あのクラス分けがああじゃなかったら、多分今頃、僕とあの子は……(遠い目)」
シャール「連絡してみたらいいじゃない」
たちき「スマホも携帯もポケベルもない時代だよ。中学卒業以降は会ってない。きっと今頃あの子は……(遠い目)」
シャール「今日のたちきは珍しくシリアスだわ。話題変えなくちゃ。えっと、ちなみに高校のクラス分けはどうだったのよ」
たちき「高校一年のあのクラスは楽しかったし、オタク仲間やいろいろな友達にも出会えたいいクラスだったよ。あと僕たちの一つ下の学年から一クラス減ったから、あのクラスナンバーは最後の数字になったんだろうし」
シャール「それもまたいい思い出なのね」
たちき「クラス分けという偶然の集まりに感謝です」