シャールとカラオケ6

たちき「さて、大学卒業以降のカラオケについて」
シャール「一人カラオケ、略してひとカラについては?」
たちき「学生時代はやらなかったですね。ひとカラデビューは大人になってからなのでこのあと話します。といっても大学卒業後はほとんどカラオケ行ってないのですが」
シャール「むしろ大学時代がカラオケ行きすぎだったのではないですか」
たちき「まあ大学生の遊びといえばカラオケ・ボウリング・ゲーセン・麻雀じゃないですか」
シャール「前回より1つ増えてますけど」
たちき「社会に出てからはカラオケもめっきり減って、大人になってから知り合ったオタク仲間と何回か行ったくらいでしょうか」
シャール「仕事仲間とカラオケとかはなかったのですか? 新社会人の時とかは飲み会やそのあとのカラオケを断れないのでは?」
たちき「そんなイベントもありましたけど、歳の離れた大人とのカラオケなんてつまらないだけでまったく記憶にないです」
シャール「身も蓋もないですね」
たちき「やっぱりカラオケ行くならオタク仲間とですよね。ひたすらアニソンですよ」
シャール「昔も今もオタクですしね」
たちき「いやいや、昔はオタクでしたけど今は脱オタクですから」
シャール「はいはい、そうですか」
たちき「流されました。でもオタク仲間とのカラオケでも、女性ボーカルの曲を歌ったりとかはちょっと恥ずかしかったりもするわけです」
シャール「たちきの聞くアニソンゲーソンて、9割以上女性ボーカルですよね」
たちき「ですね。なんなら95%以上かもしれません」
シャール「じゃあ何を歌ってるのです?」
たちき「一人称が『僕』の歌とか、かっこいい系の曲とかです」
シャール「それだと結構限られてしまいませんか」
たちき「そうです。だから、周りの目を気にせずカラオケしてみたいなと思ってチャレンジしたのが……」
シャール「なるほど。ひとカラですか」
たちき「ですです。初めてのひとカラはめっちゃハードル高かったですけど、二回三回と行ってるうちに慣れました」
シャール「何がハードル高いんでしょう」
たちき「なんとなく受付のハードルが高いんですよね。でも初めてのひとカラの時は自分の前で受付した人もひとカラだったからある意味ラッキーでした」
シャール「一人でずっと歌ってるとすぐに喉がというか声が枯れるのでは?」
たちき「フリータイムで入るから疲れたら適度に休んだりドリンクバー飲んだりしつつ、同じ曲を何回も流して練習したりアフレコ体験したりするんです」
シャール「アフレコ体験?」
たちき「カラオケにそういう機能があるんですよ。アニメのワンシーンにセリフをあてる遊びです」
シャール「アフレコしてその場で自分が喋ったセリフを聞けるわけですね」
たちき「そうです。自分の声と演技を聞くのめっちゃ恥ずいので、まさにひとカラならではの遊びです。あれは楽しかった」
シャール「私もたちきのアフレコ聞いてみたいのですが」
たちき「もう無理です。全力の演技、恥ずかしいです」
シャール「私相手に恥ずかしがらなくてもいいのですけど……」
たちき「無理なものは無理ですから。はい、次の話題に移りますよ」
シャール「残念です」