シャールと風の日4

たちき「現在マイナス1度、微風の中を帰宅しました」
シャール「さすがに今日のお出かけは車だったのね」
たちき「朝起きた時、3度、無風で晴れてたから、重ね着すればサイクリング行けるかなどうしようかな試してみようかなと着替えて家を出る頃に……」
シャール「アレはすごかったわね」
たちき「ほんとです。さっきまで無風だったのに急に強風が吹いてきましたからね。慌てて部屋に引き返しました」
シャール「サイクリング出発してから吹いてきてたら戻るのも一苦労だったし、出発する前でよかったじゃない」
たちき「そうですね。そんなわけでしかたなく(?)今日は車でお出かけです。といっても特に目的があるお出かけではないので、ふらっとドライブしつつ」
シャール「そうそう、強風の日のドライブで注意することはわかってるわよね」
たちき「駐車場とかでドアを開ける時に、風向きと風量によってはドアが勢いよく開いちゃうから気をつける、ですね」
シャール「わかってるならいいわ。隣の車にドアぶつけて傷つけたりしたら大変なんだから」
たちき「わかってます。そして出かけた先でのエピソード。まずお買い物は小説を2冊。買った本と内容の感想はいつか語るか語らないかはわかりませんが」
シャール「語らないの?」
たちき「店内で流れていたBGMが懐かしくてですね。思わず聴き入ってしまいました」
シャール「曲名は?」
たちき「子供の頃に聞いていた、POP STARという曲です」
シャール「そこはいつもみたいに16歳の頃、でよかったんじゃない?」
たちき「あ、そっか。16歳の頃に聞いていた、POP STARという曲です」
シャール「確かにたちきの好きそうな曲調だけど、男声曲よ?」
たちき「僕だって、女声曲しか聴いてないわけじゃないですよ?」
シャール「そうかしら」
たちき「まあ、お気に入りフォルダの中の95%以上は女声ボーカルの曲ですが」
シャール「ほらあ」
たちき「いや98%以上かも……でもつまり、そんな僕でもお気に入りだったんですよ、POP STAR。懐かしいです。さらに次のお店では店内でクラシックが流れていて、聞こえてきた曲がまた懐かしくて懐かしくて」
シャール「曲名は?」
たちき「残念ながら知らないんです」
シャール「それなのに懐かしいの?」
たちき「16歳のあの頃によく身近で流れていて聞いていたんですが、ついに曲名を知らないままで……。でもほら、曲名知らないけど曲は知ってる、みたいなクラシックあるあるじゃないですか」
シャール「いまどきなら鼻歌検索みたいので探せないのかしら」
たちき「そこまではいいです。別に曲名知らなくても頭の中では流せますし」
シャール「ていうかたちきがクラシック好きなんて初めて知ったんだけど」
たちき「好きというか、まあ人並みですよ。学生時代の音楽の授業でもクラシック鑑賞は嫌いではなかったですし」
シャール「退屈だから嫌いって人もたまにいるしね」
たちき「好きか嫌いかでいえば好きってくらいです」
シャール「にしてもその曲の曲名が気になるわ」
たちき「じゃあ鼻歌で曲を流しながら踊りで表現しますよ」
シャール「なんでよ!」