シャール「まあ無理に書けとは言わないさ。じゃあたちきが初めて書こうとしたあの作品に登場した武器の話はどうだ」
たちき「あ〜、あれですか。普通の剣とかじゃつまんないかなって、奇をてらった武器を考えた結果……」
シャール「結果?」
たちき「『扇』『ブーメラン×2』『三節棍』『球』となりました」
シャール「…………」
たちき「…………なんか言ってよ」
シャール「いろいろツッコミたいが、順番にいこう。扇やブーメランってありきたりじゃないか」
たちき「ゲームではありきたり(?)かもですけど、小説だと案外少ないかなって思ったんです」
シャール「そう言われると確かに。じゃあ三節棍は?」
たちき「ヌンチャクだとありきたりかなって思って、ひとひねりして三節棍になりました」
シャール「まあヌンチャクよりは……。というかどういう世界観なんだ」
たちき「剣と魔法のファンタジーというより、主に魔法のファンタジー作品ですね。登場する魔法属性は『風』『雷』『水』『火』『光』『空』『音』『氷』『土』の9つに、失われた『時』を加えた10属性という世界です」
シャール「どこかで聞いた属性だな。まあいい。球というのは武器なのか? ボールということか?」
たちき「えっと、それを説明する前に先の3つについて。扇っていうのは『風の扇』で、三節棍は『雷の棍』なんです。で、ブーメランは翼のような形をしている『炎の翼』」
シャール「名前は炎のブーメランじゃないのか」
たちき「それだと、某大作RPGとまるかぶりなので……」
シャール「ああ、そんな武器があったな」
たちき「だから名前は炎の翼で二つセットで、武器として使いつつさらに背中に装着して飛行もできるという高機能武器です」
シャール「×(かける)2はそういうことか。じゃあ球っていうのは?」
たちき「風、雷、火ときて、球は『水の球』なんですが、これは実は武器ではありません。登場人物の一人の出身地に伝わる秘伝で、水の球を作り出せます。これもなかなか万能で、手の平に乗る大きさの球に、数百リットルの水を圧縮して持ち歩けてしかも常に球の中は浄化されているから飲み水に使えるし何個でも作れるけど、秘伝だからその子の一族しか使えないというセキュリティもある、特殊なアイテムです」
シャール「他の3つが秘宝なら、水の球は秘法というわけだな」
たちき「うまいこと言うじゃないですか」
シャール「それなら確かに珍しい武器かもしれないな。他にはないのか、たちきのオリジナル武器。思い出せばもう少し出てくるんじゃないか」
たちき「ないこともないですけど、若干パクり……ゲフンゲフン、オマージュというかインスパイアというか元ネタがある武器ならあるんですが、どこまでセーフか」
シャール「わかった。それなら私がその元ネタを当ててやる。言ってみろ」
たちき「じゃあ、ファンタジーはファンタジーでも異世界系じゃなくて現代学園ファンタジーなんですけど……」