たちき「では、ゲートボールのルールについて簡単に説明します」
シャール「どうぞ」
たちき「ゲートボールは５人１組のチーム戦で、一つの試合では赤と白の２チーム計10人が同時にプレイします。赤チームの５人はそれぞれ１、３、５、７、９と書かれた赤ボールを持ち、白チームは２、４、６、８、１０と書かれた白ボールを持ちます。この番号がそのまま打球順になります」
シャール「ってことは、赤白交互に打ってくんだ」
たちき「そうです。次にコートについて。ゲートボールのグラウンドは、だいたい正方形っぽい形の長方形をしていて、コート内にはゲートが３つと真ん中にポールが一本あります」
シャール「ゲートを使うからゲートボールなんだね」
たちき「自分のボールをスティックで打って転がして、この３つのゲートを通過させて、最終的に真ん中のポールに当てるとそのボールは上がりになります。５人全員が先に上がったチームが勝ちとなります」
シャール「それって、ひと試合に結構時間かかったりする？」
たちき「そうならないために、１打１０秒以内、ひと試合も30分というルールがあります」
シャール「どっちのチームも時間内に５人上がりきらなかったらどうなるの？」
たちき「その場合は点数勝負になります。各ゲートを順番に通過して各1点、そのあとポールに当たれば2点、一人最大５点」
シャール「１チーム５人だからチーム合計最大２５点だね」
たちき「いやいや、25点ならそのチームは全員上がってるから勝ちですよ」
シャール「あ、そっか。とにかく、30分で試合終了したらその時点での点数で勝負っと。ゲート通過の順番は、やっぱり１→２→３じゃなきゃダメなの？」
たちき「そうです。おおざっぱに表すと、長方形のコートの３時の位置に第１ゲート、１２時の位置に第２ゲート、６時の位置に第３ゲートがあります。第１ゲートへは、コートの５時のあたりのスタートエリアから打って狙います。ゲートを通過できたらもう一回打てます」
シャール「ゲートに入らなかった場合は？」
たちき「１〜１０の順番で打っていくので、また一番後ろに並び直して自分の打順を待って、次の打順で第１ゲートを狙います」
シャール「ゲートを通過でもう一回打てるってことは、最短最速で４打で上がれるってことだよね？」
たちき「えっと……ルール上は多分そうです。けど、第１ゲート通過後に第２ゲートを狙うのはまだしも、第２ゲート通過後に第３ゲートを狙うのは無理があるんじゃないかな。それに、ゲートボールはチーム戦だから一人が最短で上がると残り四人で戦わなくちゃならないし」
シャール「そっか。いいアイディアだと思ったのに」
たちき「チーム全員でそれを狙うのも面白そうですけどね。さて、明日はもう一つの重要ルール、自分の打ったボールが他のボールに当たったらどうするか、についてです」
