シャールとたちきの緑物語2

たちき「まあぶっちゃけると、これがきっかで緑が好きになった! みたいなのはないんだよね」
シャール「いきなりまさかの結末!? この話題終了しちゃうよ!?」
たちき「まあまあ、最後まで聞いてくださいな。順番に話すとですね。ものごころついてから一番最初に気になった色は、確か紫なんですよ」
シャール「緑とは正反対の色、だよね。きっかけは?」
たちき「……覚えてないんですよね」
シャール「小さい頃ならしかたないんじゃないかな。でも、赤とか青とか黄色とか、定番の色じゃないあたりが、なんていうか昔からたちきはたちきだったんだって感じだね」
たちき「まあね(ドヤァ)」
シャール「いやドヤ顔されても」
たちき「組み合わせなら、紫&金とかも好きだったかな。今思うと、子供が好むにはちょっと微妙な色ですよね」
シャール「人と違うものが好きだったんでしょ」
たちき「多分そうなんだと思います。昔の自分を分析すると」
シャール「昔っていうか、今もだけどね」
たちき「今でも、紫水晶とか見るとときめきますし。しかしそんなたちき少年にも転機が訪れます」
シャール「やっと緑の登場……」
たちき「何物にも染まらない、純真無垢な白との出会いです」
シャール「あれ〜? 緑まだ出てこない?」