たちき「……ふぅ」
シャール「いよいよ今から、一年ぶりの麻雀ですね」
たちき「うん、楽しみ。なにしろ、例年10時開始を繰り上げて9時開始にしたくらいだからね」
シャール「どれだけ楽しみにしてるんですか。たちきだけじゃなくて、みなさん、ほんとに麻雀好きなんですね」
たちき「まあね。あと個人的には、最近勝ててないっていうか一位になかなかなれないから、今日は久しぶりに楽しみつつ勝ちを狙っていくつもり」
シャール「それなら、お手伝いしましょうか? 私ならたちき以外の人に見えないわけですから、みなさんの手牌をこっそり見てきますよ?」
たちき「それで通し(サイン)を送るって? いやいや、さすがにズルしてまで勝つのはちょっと……」
シャール「うふふ、冗談ですよ。たちきの後ろでおとなしく黙って見てます」
たちき「え、着いてくるの?」
シャール「え、わたしを置いてくつもりだったんですか?」
たちき「だって今日は一日中構ってあげられないよ? 人前でシャールと喋れないし」
シャール「別にいいですよ。わたしのことは気にしないで麻雀に集中してください」
たちき「そう言われると集中できないかもだけど、頑張りますよ」