シャールと佰物語・合唱会

たちき「合唱会っていうか合唱コンクールなんだけど、高校はなくて小学校と中学校の時にやったかな。小学校は学年全員で歌って、市の発表会みたいなのに参加した覚えがある」
シャール「曲は覚えてる?」
たちき「曲名は忘れたけど三曲歌って、一曲目は『♪この広い世界へ〜』みたいな歌い出しで、二曲目は『♪君は海 僕は空 だから手をつなごう』みたいな歌い出しだったはず」
シャール「一曲目が『ひろい世界へ』で、二曲目は『手をつなごう』かしらね。三曲目は?」
たちき「うろ覚えだけど、原野がずたずたで排気ガスが森を枯らすような、ちょっと重いテーマだった気がする」
シャール「『アイヌに捧げる小さなレクイエム』じゃない?」
たちき「ちなみに僕はソプラノパートでした」
シャール「小学生なら男子でソプラノもありえるのかしら」
たちき「あと覚えてるのは、一個上の学年が歌ってた、未知という名の船に乗るやつ。あれはいい曲だった。僕たちも歌いたかった」
シャール「曲名そのまま『未知という名の船に乗り』ね。確かにたちきの好きそうな曲ね」
たちき「中学校は毎年クラスごとに課題曲と自由曲を歌ったから、全部で6曲。語り出すと止まらないからその中で一番好きな曲について」
シャール「定番の『大地讃頌』かしら」
たちき「もちろんそれも良かったけど、やっぱり『時の旅人』でしょう! 巡る風、野原で見つけた小さな花、緑が蘇る……歌詞もいいしメロディーもいいし」
シャール「あ〜、なんていうか、たちきらしい選曲ね」
たちき「ちなみに一番好きなのは時の旅人ですが、一番思い入れがあるのは『涙をこえて』だったりします。詳細は秘密」
シャール「他にも語りたい合唱曲あるんでしょ? いつかまとめて聞かせなさいな」