シャールと雑談62

シャール「連日雑談が続くね」
たちき「退屈な日常を繰り返しているので、お天気の話題くらいしかないんですよ。……と書くつもりでしたけど、今日はネタがあります」
シャール「面白そうなネタかな?」
たちき「面白くはないですけど、大変な出来事でした」
シャール「聞こうじゃないか」
たちき「簡単に言うと、ズボンのファスナーが壊れました」
シャール「ということは……」
たちき「ファスナーが開きっぱなしです」
シャール「ちょ、それはまずくない!?」
たちき「だから大変な出来事って言ったじゃないですか」
シャール「そのあとどうしたの?」
たちき「トイレの個室にいた時だったので、一度ズボンを脱いで観察したら、壊れたというかファスナーが片方外れて、スライダーと呼ばれる部分が片側に寄ってしまってました。なのでケータイでファスナーの直し方を検索していくつか試したけど残念ながらうまくいきませんでした。トイレにこもりっぱなしというわけにもいかないのでファスナーを気にしながらとりあえず自席に戻りました」
シャール「まあ席に座ってる分には問題ないのかな?」
たちき「いや、むしろ立ってるか歩いてるかのほうが問題なくて、座ると服のシワや折り目の影響でファスナー開いてしまいます。まあ自席にいれば一応安全かもですが」
シャール「休憩室とか更衣室で修理に再チャレンジとか」
たちき「直すにはズボンを脱がないとだから再チャレンジするならまたトイレの個室ですけど、夕方だったしもうすぐ定時だからなんとかなるかと、とりあえずそのままで」
シャール「え、じゃあファスナー全開で帰ってきたの?」
たちき「言い方と遠慮! さっきも書いたけど、歩いてる時はそんなに問題ないのと、あとは小道具を使いました」
シャール「小道具?」
たちき「夏は常に扇子を持ち歩いているので、扇子をお腹のあたりに広げて自分を下から扇ぐような位置で使えばファスナー見えません」
シャール「なるほどね。ちょっと不自然な位置で使ってるかもだけど」
たちき「さらに、駅に着いたらワイシャツの裾をズボンから出せばファスナーまで隠れます。学生の放課後のようなファッションで」
シャール「なるほどね。ちょっと痛い格好だけど全開よりはましかな」
たちき「というわけで無事に帰ってこれたのですが、結構焦りました」
シャール「直りそう?」
たちき「どうでしょうね。だいぶ長く使ってるからこれを機に買い替えでもいいんですが、買い替えまでの間、着回しが一つ減っちゃうから買い替えるなら早めにしないとです」
シャール「いつも、洋服は予備で買ってあるんじゃなかったっけ」
たちき「スーツのズボンは上着とセットだったりスラックスだけ別で二本買ってあったり、万能なオールシーズンのならいくつかあったはずだけど、今日履いていたのは夏用の薄い生地なんですよね。替わりも一応ありますけど、実はちょっとサイズが微妙で買ってからまだ履いたことなくてですね」
シャール「運動して体型がいいほうに変わった弊害だね」
たちき「そんなわけで、皆さんもファスナーにはお気をつけください」
シャール「どんな締め方なの。いっそファスナーのないズボンのほうが楽なのかな」
たちき「スウェットとかジャージとかですか?」
シャール「それもアリだけど、もっとおしゃれでハイウェストなのがあるでしょ。ベルトじゃなくて紐で留めたりするタイプ」
たちき「レディースの服ならそういうのあるかもですけど、男向けはどうなんでしょう」
シャール「レディースでも男が履いて違和感ない服もあるでしょ」
たちき「またよくわからないこと言い出しましたね。とりあえずその件は保留で」


たちき「ちなみに今日は最高気温39度くらいだったらしいです」
シャール「昨日の予想通りの40度にはならなかったんだ」
たちき「まあほとんど40度みたいなものですが」