シャール「『たちきのかんがえるさいきょうのアーケンカード』、第三回!」
たちき「まだやるんですか」
シャール「当然じゃない。前回までで『風』『水』ときたから今回は『火』のアーケンよ。そろそろ思い付いたわよね?」
たちき「まあ一応。ただ、無難な能力しか思い付かなかったのですが」
シャール「とりあえず発表してみて。まずは火のLv1」
たちき「『聖なる灯火:セイントキャンドル』」
シャール「効果は? まさかただ火を灯すだけじゃないわよね?」
たちき「聖なる火なので、この火を灯してる間は雑魚敵が近寄ってきません」
シャール「トヘ○スみたいなものね。でも現実世界に雑魚敵とかいないけど」
たちき「飛んで火に入る夏の虫、なんて言いますが、この灯火はなんと虫が近寄ってきません。夏の夜の蚊対策に便利です」
シャール「便利だけど対象がピンポイントすぎない?」
たちき「あとは、どんな強風の中でも消えないという特性もあります」
シャール「それも便利だけどやっぱり需要が限られる能力ね。じゃあ次はLv2」
たちき「『鳳凰鵬鴻:スリーフェニックス』という三匹のフェニックスを召喚します。しかもそれぞれ効果が違います」
シャール「どんな効果?」
たちき「『鳳:火の鳥が相手に体当たりで攻撃』『凰:火の鳥が炎のレーザーを放つ』『鵬:火の鳥の力で自分に炎の翼を生やして飛翔』『鴻:不死鳥の力であらゆる怪我や病魔から回復』」
シャール「ちょっと待ちなさいよ。『スリーフェニックス』なのに4匹召喚してるじゃないの」
たちき「そこがこの能力の胆(きも)です。『スリーフェニックス』だから3匹召喚と自分以外に思わせておいて普段は3匹しか使わないんですが、実は奥の手となる4匹目がいるという設定です」
シャール「どれが4匹目なの?」
たちき「ぶっちゃけそこまで決めてません。どれが奥の手だったらかっこいいですかね」
シャール「ファンタジー世界なら大ピンチからの回復は熱い展開じゃないかしら」
たちき「なるほど。起死回生ですね。ちょっと強すぎる能力な気もしますが、まあアリかなと。ちなみに余談ですが『鳳』も『凰』も『鵬』も『鴻』も全部『おおとり』で漢字変換できます」
シャール「ほんとだわ」
たちき「さてレベル3は恒例、超大型の攻撃タイプの能力です。ずばり『紅に輝く太陽:スカーレットプロミネンス』」
シャール「名前からすると太陽のような光の球……いえ、炎の球を作って対象にぶつけるのね」
たちき「そうです。それも超特大です。別名、太陽落とし」
シャール「どのくらい?」
たちき「溜めによっていくらでも大きいのが作れます。両手を掲げて自分の頭上に太陽を作る感じです」
シャール「イメージとしては、世界中の人から元気を分けてもらった元○玉みたいな感じかしら」
たちき「そんな感じです。ただし溜め中に邪魔が入ると失敗します」
シャール「なるほど。強すぎる力だからこそ弱点もあるわけね」
たちき「ていうか、なんで今日は有名作品の某呪文や某必殺技で例えたんですか。伏せ字が入っているとはいえバレバレですよね」
シャール「わかりやすさ重視よ。そのほうが読者さんにどんなアーケン能力か伝わりやすいでしょ」
たちき「それはそうですけど」
シャール「ふふふ……アーケンカード、実に業の深い存在よね」
たちき「それは僕の大好きな耶々ちゃん(CVくすはらゆい)のセリフのパクリじゃないですか」
シャール「じゃ、次回は第四回の『土』に期待ね」
たちき「なかなか思い付かないんですよ……」