シャールと二重魔法3

たちき「『風』と『空』の二重魔法『風爆傘』について」
シャール「たちきの昔書いた同人誌には『風傘爆』とあるんだが」
たちき「懐かしいですね。16歳の頃に考えた魔法です。その頃はまだ『一文字目と二文字目が属性で三文字目が特性を現す』というルールを思い付いてなかったので。ちなみに前回までの『光炎球』と『水音波』も同時期に考えた魔法ですが、それと見比べつつ上記ルールを考えて同人誌のリメイク版からは直しました……多分」
シャール「じゃあこの初期同人誌は誤植じゃなくてレアものということだな」
たちき「かなりレアですね。僕の手元にあるかもあやしいです」
シャール「魔法の詳細は?」
たちき「よくわかる二重魔法『風爆傘』の作り方。まずは普通の傘よりもう少し大きいくらいの大きさのミニ竜巻を作ります」
シャール「お、おう」
たちき「竜巻の上端をT字のように拡げて傘のように風の流れを作ります」
シャール「なるほど。文字通り傘の形なんだな」
たちき「水で例えるなら噴水のような形です。これで『風の傘』という風魔法になって風の調整次第で空も飛べます」
シャール「竜巻というか風を掴みながらか? 難易度が高そうだな」
たちき「まあただ飛ぶだけなら体の周りに風を纏う『風の衣』というのがあるんですが話がそれるのでそれはさておき」
シャール「『風の傘』を作ってそれから?」
たちき「竜巻の中に『空』の力を込めます」
シャール「すぐに爆発しちゃわないのか?」
たちき「そこは術者の力量次第です。それが『風の傘』から『風爆傘』という二重魔法になり、傘を飛ばして任意の場所で爆発させます。飛ばした傘の下端は手元の風と繋がっていて遠すぎない距離までは傘をある程度自在に操作できるので、あさっての方向に投げて相手の後ろから奇襲に使えたりします」
シャール「攻撃魔法としては便利そうだがやっぱり発動に手間がかかりそうだな」
たちき「作中では通りすがりの風の精霊がさくっと披露しましたが、メインキャラはまだ誰もこの魔法使えません」
シャール「やっぱり難易度が高いのか」
たちき「作中のとあるキャラが練習中です。馴れれば最終的には両手から別々に傘を放ったりできそうですけどね。もしくは大きい傘を造ったり」
シャール「物語の後半に期待だな」
たちき「次回は『水氷華』についてです」