シャールと自転車99

たちき「おとといのサイクリング後、ちょっと大変なことになりました……」
シャール「何があったんですか?」
たちき「これを見てください」
シャール「たちきの手? 手がどうかしましたか」
たちき「手のひらじゃないです。手の甲です」
シャール「どれどれ……って真っ赤じゃないですか! どうしたんですか。ってもしかしなくても日焼けですか、これ」
たちき「そうです。約五時間の直射日光に当たった結果です」
シャール「いつもこんなになってましたっけ」
たちき「去年の夏のサイクリングは半袖にアームカバーだったんです。アームカバーは手の甲を丸々覆えるので去年はこんなにならなかったはずです」
シャール「おとといはアームカバーはしなかったんでしたっけ」
たちき「新しい長袖スポーツウェアを着たので、腕は日焼けしないし汗をかいても吸水性いいし風通しもよかったのですが、手首から先のダメージが半端ないですね」
シャール「痛みはあるんですか」
たちき「何もしなければそんなには。ただ何かに擦れると少し痛いです」
シャール「火傷みたいにすぐに冷やせばよかったんじゃないですか」
たちき「帰ってきてから手を洗う時、もう少し水に浸けておけばまた違ったかもですね」
シャール「このあと手の皮が剥けるんですね」
たちき「想像するとまた痛くなってきます。次回はちゃんとアームカバーするか、もしくはサイクリング用の冷感手袋みたいのがあれば探してみましょう」
シャール「ありそうですね」
たちき「買うかどうかはお値段次第ですが」


たちき「余談ですが、手じゃなくて頭皮が焼けるとさらにまずいらしいです」
シャール「どういうことですか?」
たちき「以前、真夏のサイクリングの記事で見かけたんですけど、帽子をかぶらないで何時間もサイクリングした結果、頭皮が日焼けというか火傷みたいになってお風呂で頭を洗ってる時に髪の毛がたくさん抜けるという体験談が……」
シャール「想像しただけで恐いですね」
たちき「だからサイクリングに帽子は絶対必要と思ってます、特に夏。ところがですね」
シャール「何かあるんですか」
たちき「さっき、ふと耳を触ったら、耳の上側の皮が少し剥けてるんですよ」
シャール「日焼け、ですか?」
たちき「多分。サイクリングの時にかぶってる帽子は普通の野球キャップみたいな形なので、耳は日に当たってます」
シャール「ということは、サイクリングの帽子は野球キャップ型ではなくて麦わら帽子みたいな全方向に庇(ひさし)というかツバがあるタイプがいいんでしょうか」
たちき「首の後ろの日焼けも防げるし、そうかもしれません」
シャール「そういう帽子、持ってるんですか」
たちき「持ってません。ちょうど夏物処分セールが始まる時期ですし、手袋(グローブ)だけじゃなくて帽子も探してみましょう」
シャール「(検索中)ちなみに『サイクリング 帽子』で検索しても、どちらかといえばキャップ型が主流みたいです」
たちき「ほんとだ。風に飛ばないハット型、みたいのは女の子向けが多いみたいですね。でも男向けでもかっこいい、このサファリハットっていうのならいけそうじゃないですか」
シャール「問題はたちきに似合うかどうかですね」
たちき「た、確かに……。まあまずは次のお休みにでも探しにいきましょう」
シャール「日焼け対策は大事ですからね」
たちき「使ったことないですけど、いよいよ日焼け止めも視野にいれないとでしょうか」
シャール「え?」
たちき「え?」