シャールと雑学

シャール「突然ですが、今日はたちきに雑学クイズを出題しようと思いまーす」
たちき「いきなりなんですか。雑学クイズって言われても」
シャール「しばらく前にネットで、なぜかオタクなら簡単にわかる音楽用語、みたいのがあったんですよ」
たちき「音楽用語? ていうか脱オタクの僕にそういうのはわかんないですよ」
シャール「まあまあいいからいいから。とりあえずやってみればわかりますから。次の単語を一般的になんて読むかを答えてください」
たちき「強引ですね」
シャール「まずはこちら。『鎮魂曲(レ○○○○)』」
たちき「ああ、音楽用語ってそういう」
シャール「答えは?」
たちき「『レクイエム』」
シャール「正解。まあ最初は簡単すぎましたね。じゃあ次は『円舞曲(ワ○○)』」
たちき「『ワルツ』」
シャール「正解。次は『練習曲(エ○○○○)』」
たちき「『エチュード』」
シャール「正解。次は『小夜曲(セ○○○○)』」
たちき「『セレナーデ』」
シャール「せ、正解。次は『夜想曲(ノ○○○○)』」
たちき「『ノクターン』」
シャール「正解です……」
たちき「次は?」
シャール「ちょっと待ってください。さっきからスラスラと答えすぎじゃないですか」
たちき「だってシャールの言った通り簡単じゃないですか」
シャール「だからって、もう少し迷ったり悩んだりしてもいいんですよ」
たちき「いやむしろヒント(?)みたいな最初の一文字目もなくていいですよ」
シャール「言いましたね。じゃあ少し難しくします。『遁走曲』」
たちき「『フーガ』」
シャール「『協奏曲』」
たちき「『コンチェルト』」
シャール「『狂詩曲』」
たちき「『ラプソディ』」
シャール「『輪舞曲』」
たちき「『ロンド』」
シャール「『交響曲』」
たちき「『シンフォニー』」
シャール「…………」
たちき「あれ、終わりですか?」
シャール「出題したわたしが言うのもなんですけど、なんでほんとに全部正解してるんですか。おかしくないですか」
たちき「だって基本的な用語ばっかりだし」
シャール「だからって……」
たちき「まだ続けます?(ニヤリ)」
シャール「むかっ! 続けますよ! 『奇想曲』」
たちき「難しくなってきましたね。『カプリッチョ』か、または『カプリチオ』」
シャール「『幻想曲』」
たちき「えっと、この場合は『ファンタジア』かな」
シャール「『独唱曲』」
たちき「えー、それはちょっと……『アリア』ですか?」
シャール「『前奏曲』」
たちき「それは簡単。『プレリュード』」
シャール「『序曲』」
たちき「ここまで漢字三文字縛りだったのにいきなり二文字ですか。『オーバーチュア』」
シャール「『追走曲』」
たちき「え、え、え? あー、『カノン』かな」
シャール「『聖譚曲』」
たちき「むむむ……知らないです」
シャール「やりました! やっとたちきに知らないって言わせました!」
たちき「そこで喜ぶのはおかしくないですか」
シャール「ほんとに知らないんですか?」
たちき「そりゃクイズなんだからわからないものはわからないとしか言えませんが」
シャール「じゃあヒント。『聖譚曲(オ○○○○)』です」
たちき「『オ』で始まる五文字の単語……」
シャール「たちきのよく知っている言葉ですよ」
たちき「まじですか。じゃあ『オルトロス』」
シャール「それは神話に出てくる双頭の犬ですね。違います」
たちき「なら『オベリスク』」
シャール「それはエジプトの神殿の記念碑ですね。違います」
たちき「『オデッセイ』」
シャール「車か、もしくは叙事詩ですね、違います」
たちき「『オペラ』」
シャール「五文字じゃないです」
たちき「『オペラータ』」
シャール「無理矢理適当な言葉作らないでください。単語のチョイスがほんとにオタクですね」
たちき「失礼な。オタクじゃなくて脱オタクですってば。で、正解は」
シャール「ギブアップですか?」
たちき「ギブアップです。早く正解教えてください」
シャール「正解は『聖譚曲(オラトリオ)』です。知ってる言葉ですよね」
たちき「知ってますね……。まあオラトリオがなんなのかは知らないですけど、オラトリオという単語はよく知ってます。というか今日答えたものもほぼ全て、単語は知っていてもどんな曲なのかは知らないんですけどね」


シャール「どうでしたか、雑学クイズ」
たちき「思ったより楽しかったですよ」
シャール「なんで単語だけ知ってるんでしょうね」
たちき「漫画や小説やゲームとかの作品名やサブタイトルや各話タイトルだったりするからじゃないですか」
シャール「それでもよく覚えてますね」
たちき「オタクとしては……ゲフンゲフン、脱オタクしても昔好きだったあの作品やあの作品、みたいのは覚えてますからね」
シャール「そうですか。では、またいつか面白そうな雑学クイズや雑学ネタがあったら拾ってきますね」
たちき「気が向いたらやってみます」