シャールと雨の日23

たちき「今日も今日とてドライブドライブです!」
シャール「いつもよりテンション高いわね。何かいいことでもあったの?」
たちき「いえ別に」
シャール「ほんとに?」
たちき「天気が微妙だからサイクリングもマレットゴルフも行けずに、ふらっとドライブしてきたくらいですよ」
シャール「どこまで行ってきたのかしら」
たちき「行きは国道をメインに使って38キロ、帰りは県道だけで最短コースを通って34キロの場所まで」
シャール「えっと……距離からするといつもの場所かしら?」
たちき「そうです」
シャール「何かいい出会いはあった?」
たちき「まあ少しは。ただし思っていたよりは全然でした」
シャール「先を越されちゃったのかしらね」
たちき「かもしれません。まあ今日の目的はだいぶ達成できたり新しい出会いもあったりしたからよしとします」


シャール「ちなみに、午前中ならサイクリング行けたんじゃない?」
たちき「そうですね。いつ雨が降るかわからないし実際少しパラッと降ったけど、曇りで適温で風も少しあって確かにサイクリングできなくはなさそうな天気でしたね。ドライブした先を走ろうかなと少し思ったは思ったんですが……」
シャール「が?」
たちき「やっぱりいつ雨に降られるかわからないサイクリングはちょっと避けたいです」
シャール「まあ仕方ないわね」


たちき「さて、ドライブから帰ってきてから部屋の前でのあの出来事はびっくりしました」
シャール「そうね。私も驚いたわ」
たちき「まさかあそこに猫がいるとは」
シャール「こっちも驚いたけど、猫もびっくりしてたみたいね」
たちき「なんであそこにいたんでしょうね」
シャール「涼しいとこを探して休んでいたんじゃないかしら」
たちき「追いかけたらさらにびっくりさせちゃいそうだったから追わなかったけど、無事だといいですね」
シャール「高い場所から落ちたわけじゃないし、階段を降りていったから平気だと思うけど」
たちき「驚かせてしまってちょっと罪悪感ありますけど、こっちもほんとにびっくりしたんですよ」
シャール「先に私が気付けば猫と意志疎通できたのにね」
たちき「あー、そんな能力もありましたね。言われるまで忘れてました」
シャール「多分近所の野良猫だし、見かけたら怪我とか大丈夫だったか聞いておくわ」
たちき「お願いします」