シャールと年末年始休暇(2021→2022)六日目

たちき「昨日書いた通り、今日は福袋を求めて買い物に行ってきました」
シャール「私が言うのもなんだけど、あまのじゃくなたちきがほんとに買いに行くとは思わなかった」
たちき「僕が言うのもなんだけど、僕もそう思います」
シャール「結局、欲しかった福袋は買えたの?」
たちき「その結論は後ほど。順番に書きます。今日はいつも通り起きて天気を確認。風も吹いてなさそうだしサイクリング行けるかなと思いつつ……」
シャール「自転車で買い物に行った?」
たちき「二度寝しました」
シャール「こらー。全然規則正しくないじゃない」
たちき「まあ福袋のために開店前から並ぶのはないなと。そんなわけでお目当ての店の開店時間に合わせて……」
シャール「サイクリングで買い物に?」
たちき「お布団から出ました」
シャール「遅っ! それもう福袋買いに行く気ないでしょ」
たちき「朝の優雅な時間を満喫しつつ、5度、無風でまあまあ暖かな陽気の中、さて出かけるかと部屋を出て……」
シャール「自転車でお出かけ? 無難に車?」
たちき「徒歩でお散歩に」
シャール「なんでさっきから私の予想をことごとく外すわけ!?」
たちき「あまのじゃくですから。どやぁ」
シャール「いいから次は? お散歩に行ってまさかついでに買い物行ったわけじゃないよね?」
たちき「お散歩行くにあたって、普段のお散歩には持たないものを2つ持ちました。1つは定期券。1つは大きめの買い物バッグ」
シャール「隣駅まで買い物行く気満々じゃない」
たちき「まず向かったのは徒歩圏内にある某A店」
シャール「定期券は!?」
たちき「実は欲しい福袋が2つあって、できればこれが欲しい2万円セット。それがダメなら売れ残ってるであろう3千円セット。A店は後者しか売ってないのですが、まずはどんなものかと様子見のためにお昼頃行ったらなんと……」
シャール「売れ残ってなかったとか?」
たちき「予想通り売れ残ってました、全部」
シャール「全部!?」
たちき「5セット限りが、全部残ってまして」
シャール「買ったの?」
たちき「悩んだんですよ。他の福袋も20種類くらいあってほぼ売れ残っていて、普通にどれでも買えるじゃんと。これなら、僕が欲しい2万円セットもB店で売れ残ってる可能性あるんじゃないかなって。だから、とりあえず欲しかった3千円セットを買って一度家に帰って、あらためてB店に車か自転車で福袋買いに行く……」
シャール「それでいいじゃない」
たちき「という案を止めて、そのまま駅を目指しました」
シャール「どういうこと!?」
たちき「3千円セットは多分B店でも売れ残ってるだろうから、そっちに2万円セットを求めて行って、2万円セットがなかったら3千円セットを買えばいいかなって」
シャール「どっちも売り切れてたら?」
たちき「あきらめがつきます。何も買わずに帰ります。もしくはあとでA店で3千円セットだけ買います」
シャール「それでいいならいいけど」
たちき「そんなわけで電車で移動しつつ、駅からは徒歩でB店へ」
シャール「ちょっと待って。それも結構距離あるよね」
たちき「歩いたことないけど、まあ1時間はかからないはず。のんびり歩きました。……ぶっちゃけ、風がなくて暖かいし自転車で来ればよかった、と歩きながら思いました」
シャール「ほらあ。やっぱり」
たちき「ま、まあ普段使わない駅で乗り降りするのも楽しいし、電車もありですよ。散歩のついでの買い物だし」
シャール「はいはい。で、店に着いてからは?」
たちき「福袋って、入口の看板に張ってあるチラシに、売り切れマークとかあるじゃないですか」
シャール「あるわね。たちきの欲しい2万円セットと3千円セットは……」
たちき「どちらも完売マークなし、つまりまだ売れ残ってるみたいです」
シャール「お、お!? 熱い展開になってきたわね」
たちき「しかし売り場に行くと、3千円セットはワゴンにありますが2万円セットは見当たらなくて……」
シャール「あー、ちょうど売り切れたばかりで、まだ入口チラシに反映されてなかったとか?」
たちき「かな、と思い、一応店員さんに聞こうと会計コーナーに並んだらなんと!」
シャール「なんと!?」
たちき「店員さんの後ろ、つまりカウンターの奥にそれらしき福袋が!?」
シャール「キター!!」
たちき「しかも僕が欲しい2万円セットはラスト1個っぽいです。隣には3万円の、別の福袋はいくつかあるみたいでしたが。といっても、置いてある位置的に整理券の交換待ちの可能性もあるので半ばあきらめ半分で『後ろの2万円福袋が欲しいんですけど……』と勇気を出して聞いてみたら……」
シャール「私もドキドキしてきたんだけど」
たちき「『あ、大丈夫ですよ、こちらですね』と、僕の目の前に2万円の福袋が置かれました」
シャール「つまり、買っちゃったのね!?」
たちき「……正直、売れ残ってるとは思わなかったんですよ。僕の中では、さっき書いた通り一番欲しい福袋も次に欲しい福袋も売り切れで、散歩だけして帰るはずだったんですよ」
シャール「ここまで来て何を言ってるの? ……え、まさか買わなかったの!?」
たちき「あまのじゃくなわたくしとして、そして残り物に弱いわたくしとしては、ラスト1個を引き当ててしまったら、さすがに買わないという選択肢はなかったので…………もちろん買いました! 発売から約二年と数ヶ月、ついに手を出してしまいました!」
シャール「おめでとう、よかったじゃない」
たちき「どうもどうも。ついでにもう一つ欲しかった3千円福袋も一緒に買おうかと悩んだのですが、徒歩だし荷物増えるから今日はやめておきました」
シャール「まさかほんとにたちきが福袋を買うとは。しかもお値段5桁の」
たちき「ほんとですよ。2千円や3千円とかじゃなくて2万円福袋ですからね。自分でもびっくりです。さてだいぶ話が長くなったのでここからはダイジェストで」
シャール「手短にね」
たちき「福袋でも保証は付くとのことで、1100円払って3年保証は付けました。駅まで同じ道を歩いて戻って駅マックでてりやきとアイスコーヒーとポテトLサイズを持ち帰りで……」
シャール「ポテトのLサイズって一時販売中止じゃなかった?」
たちき「大晦日から再開したみたいですね。駅前広場でもぐもぐしてから電車で帰宅しました。帰宅してからジョギングかサイクリングに行こうと思ったんですけど、歩き疲れて昼寝してしまい目覚めたら真っ暗でした。有意義な楽しい一日でした」
シャール「最後がジョギングで終われば褒めてあげたんだけど」
たちき「買って満足しちゃったんですよね、福袋」
シャール「すぐに使うの?」
たちき「使わないと、また積まれちゃいそうだから……できれば早めに使います」
シャール「そもそもなんの福袋買ったのか結局書いてないけど」
たちき「僕の買うものだし、まあ値段やら保証やら書いたからわかる人はわかるかなと。ヒントは、緑色」
シャール「みどり……かな、それ。型番にはB色ってあるわよね?」
たちき「あとから発売した青色と比べればほら、緑でしょう?」
シャール「ま、まあ……うん。たちきがそれで納得してるならいいけどね」