シャールと同人誌即売会9

たちき「こみっくパーティーで、あさひちゃんの最初のCGですね、オレンジジュース。じゃなくてサイン会」
シャール「この時点ではまだ主人公は気づいてないんだよね」
たちき「気づいてないですね」
シャール「いつどうやって気づくんだっけ」
たちき「……思い出せない」
シャール「じゃあ気づいたあと、どうやって仲良くなったの?」
たちき「…………思い出せない」
シャール「全然ダメじゃない」
たちき「最近は物忘れがひどくて」
シャール「じゃああさひちゃんルートで何か覚えてることは?」
たちき「ゲーセンの格闘ゲームのエピソードと、デート中に眠くて公園でお昼寝するエピソードとか」
シャール「お昼寝いいよね。隣に寄りかかって」
たちき「隣にいられるだけで幸せを感じるお話ですよね。アイドル声優と恋ができるっていう憧れのシチュエーションですよ」
シャール「でも終盤はフ○イデーされちゃうんだっけ」
たちき「むしろ文○砲では。まああの格好でマンションに出入りはまずいですよね。なぜちゃんと変装しないんだ……って昔思いました。そして、友人の見せ場ですよ」
シャール「あー、ラジオの収録?」
たちき「そうです。ラジオの前の『あと五年待て。お前にはマンガがあるだろう。売れっ子マンガ家とアイドル声優なら(以下略)』の説得もなるほどと思ったけど、それでも今あさひちゃんを選んだ主人公にかけた『バカな男だ。お前なら(中略)さらばだ、同志』って送り出してくれて、公開収録で突撃する主人公。そして電気が消えて『……気はすんだか』っていうとこまでの、あの友人の一連の行動と言動はほんとにすごいですよね」
シャール「しかも、彼はあさひちゃんの大ファンなんでしょ」
たちき「そうです。彼からしたら、主人公がちゃっかり推しの恋人になっちゃったわけで」
シャール「友情を優先したというか、なんというか。いい人よね」
たちき「美少女ゲームも結構たくさプレイしてきましたけど、この手のゲームにおける主人公の悪友(?)ポジション兼、作中の賑やかし役としては、トップクラスにいいやつですよね」
シャール「ところで、上に書いたエピソード、順番違くない? ラジオのあと『気は……すんだか』→『バカな男(中略)さらばだ』じゃなかった?」
たちき「………………覚えてない。でもそう言われるとそんな気もします」
シャール「一番いい場面をなんで忘れてんのよ!」
たちき「ほら、その前後のね。あさひちゃんのラジオで主人公に向けた秘密のメッセージからの、最後のコンサートですよ。アレの印象が強くて」
シャール「ごまかした」
たちき「コンシューマ版ではなんと、原作の神EDテーマと名高い『恋わずらい』の、あさひちゃんバージョンが聴けます! 美崎さんの歌う原曲ももちろん大好きなんですけど、PSPであさひちゃんルートやってて最後でこれが流れたのはまじでびっくりしました。ナイスサプライズ!」