シャールと同人誌即売会5

たちき「そんな彩ちゃんですが、格闘ゲームではストールを振り回しつつ雷のペンを飛び道具にして闘います」
シャール「なんでいきなり格闘ゲームの話?」
たちき「おっと間違えた。これはこみっくパーティーの同人格闘ゲーム渡辺製作所のパーティーズブレイカー、通称パブレの彩ちゃんでした」
シャール「わざとらしい。今は同人誌即売会について語るんでしょ。こみっくパーティーについて語るのはまだわかるとしてもパブレは話が逸れすぎでしょ」
たちき「では今日は同人誌における印刷について語りましょう」
シャール「同人誌の印刷っていうと一般的なのはやっぱり……」
たちき「オフセットとオンデマンドというのがあります」
シャール「あれ、てっきりコピー本の話をするのかと思ったけど。オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いとか、たちきわかるの?」
たちき「……したことないのでわかりません」
シャール「こらこら」
たちき「興味ある方はググってもらえれば、いろいろ違いが書いてあると思います」
シャール「まあたちきはそもそも絵描きじゃなくて字書きだからね。オフセットもオンデマンドもやってなくてもしかたないか」
たちき「こみっくパーティーでは表紙を描く時に、単色・多色・フルカラーを選ぶのですが、単色より多色、多色よりフルカラー印刷だとお金がかかるのはわかります」
シャール「そりゃまあ、コンビニのコピー機だってモノクロよりカラー印刷のほうが高いわけで」
たちき「やっぱり表紙が大事だなっていうのは昔から思ってました。小説でも表紙に絵があるかないかで手に取ってもらえくらどうかが変わるので(遠い目)」
シャール「どこ見て言ってるの。帰ってきて」
たちき「そんな僕は、コピー本しか作ったことがないわけですが」
シャール「そういう同人作家は多いだろうし、別にいいんじゃない? そういえば初めてのコピー本はどこでコピーしたの? 近所のコンビニ?」
たちき「枚数が多いとコンビニのコピー機を独占してもうしわけなくなるので、1枚6円でコピーできるという、家からちょっと離れた某ホームセンターの2階まで行きました」
シャール「ちょっと離れた?」
たちき「だいぶ離れてましたね。しかも自転車で行ったんです。懐かしい」
シャール「あそこまで自転車!?」
たちき「あの頃は若かったんですよ。そう、16歳のあの頃……(遠い目)」
シャール「なんで今日はそんなに遠い目してるの」
たちき「閉店が早いから、ぎりぎりに着いて先客がいると焦ります。幸い、初めての同人誌は無事に印刷できました」
シャール「でもその紙の束を持って帰るんだよね、自転車で」
たちき「紙が折れないようにカバンに詰めて。大変でしたけどいい思い出ですよ」