シャールとバーチャロン15

たちき「いやそんなこともないか。使える技が限られてるからこそ、強い機体というのもあるかもしれませんし」
シャール「どっちなのよ」
たちき「まあ強キャラ議論は諸説あるので保留にしましょう。昨日のフェイイェンVHに続いて、今日は派生機体その1、PHについてです」
シャール「VHはビビッドハートの略だったよね。PHは何の略? Power of Hydrogen?」
たちき「なんで酸性アルカリ性なんですか。Vivid Heartからの流れ的にHはハートでしょう。正解はPanic Heartです。略してPH(ピーエイチ)、もしくはパニハとも呼ばれます」
シャール「基本機体のVHとはどう違うの? それともオラタンフェイイェンとの違いを聞いたほうがいい?」
たちき「両方説明します。まずオラタンフェイイェンから受け継いだのは、CWや近接攻撃全般ですが、VHと違ってCWのハートの見た目が虹のように色鮮やかになり、そして当たった相手に一時的にオートロック不能の効果を与えます」
シャール「フォースでロック不能は痛いんじゃない?」
たちき「そうですね。自分はPHを使う側であまり他人のPHを喰らったことないのですが、旋回ではなくジャンプキャンセルでロック多用する人には効果的だと思います。そしてフェイイェンのターボ近接攻撃の一つ、ビンタがなくて代わりに足払いがあり、これは回り込みの時に相手の攻撃をかい潜って使えるので、とても重宝します」
シャール「通常の十字斬りと使い分けるのね」
たちき「もしくは、十字斬りをガードさせて一段目でガードキャンセルからの相手のリバーサルに合わせて回り込み足払いとか使います。そして通常のRW、ピンク・ボールはオラタンからPHへ受け継がれてます」
シャール「なるほど。ピンク色のハンドビームはPHが受け継いだんだ。となるとあとはLWだけど」
たちき「フェイイェンのLWといえば左手の剣(レイピア)からのカッター状のウェーブ射出ですが、このPHは違います。武器はパッと見だと剣に見えますけど実はボーガンになっていて、LWで非常に有能なアローショットを撃ち出します」
シャール「有能なの?」
たちき「弾速、誘導、相殺、ダメージ、使いやすさなど、単発の弾としてはフォースでもトップクラスに有能かつ優秀な攻撃です。PHは他のフェイイェンより火力に劣るので、逆にいうといかにボーガンを当てるかが非常に重要になってきます」
シャール「火力が弱いのはなんで?」
たちき「武器が剣じゃなくてボーガンなので、近接のダメージが同じモーションでもVHより少し弱めです。その分上記の足払いがあるからそれを有効に使えば一応近接でも戦えますが。CWも他フェイイェンより少し威力弱めです。RWは弾数こそありますけど、一発一発はダメージの少ないピンクボールですし」
シャール「聞けば聞くほどボーガンの重要性がわかるわ」
たちき「当時、ボーガンとファンシー・ブラストを装備したフェイイェンは作られないのか、と期待したユーザーもいたらしいです。気持ちはわかります。結論を言うと、PHはタイマンをするよりは片方を引き付けつつもう片方にボーガンやハートを援護で送る戦い方が理想です」
シャール「素人には難しそうな機体なんだね。そういえばツインテールも外向きになっていてオシャレな感じだけど」
たちき「そうですね。それで思い出しましたけど、フェイイェンシリーズの中ではPHの勝利ポーズが一番好きです」
シャール「どっちのポーズ?」
たちき「どっちも。バキューンも可愛いし、前かがみからの顔の横でのVサインも可愛いですよね」
シャール「えっと、こんな感じ?(←画面を見ながら真似てみる)」
たちき「いいねいいね! もう一回やって!」
シャール「別にいいけど、食いつき方がちょっとキモいよ」